約 3,515,454 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1014.html
やさしいまち 12KB 愛で描写多し 虐待はほんの少し ※虐待描写ほとんどなし ※愛で率多め 街の広場には楽しげな歓声が沸いていた。 「ゆっ、ゆっ、ゆ~っ!」 ゆっくりれいむの歌うおうたは、その辺で物乞いをしてる野良ゆっくりが歌っているそ れとは全く別物だ。少し聞いただけで、それがちゃんと訓練を受けたものだということが わかる。 そのおうたに合わせて、一匹のゆっくりまりさがリズムを取っている。 帽子のツバが上下に揺れる。 そして、そこには、一匹のゆっくりちぇん、まだ小さな子ちぇんが乗っていた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ」 れいむのおうたが、短い間隔になってくる。 まりさもそれに合わせて小刻みに帽子を揺らす。 ゆっくりらしからぬ緊張感に、それを見物していた人間たちも声を出さずに静かにそれ を見守っていた。 「ゆっ!」 まりさが、大きく帽子を跳ね上げた。 「ゆっっっ!」 子ちぇんが帽子のツバに跳ね上げられて飛ぶ。 空中でくるくると回転し、ふかふかの柔らかい毛布の上に着地する。 ころころころと転がって最後にぴょんと一飛び。 二本の尻尾で器用に帽子を挟んで、それを顔の前に掲げてゆっくりと顔を下に向けて一 礼する。 見物人たちから歓声が上がった。 「すごい」 「かわいい」 「ゆっくりしてる」 最後のは、人間が連れてきた飼いゆっくりのものだ。 その広場では、他にも色々なゆっくりが芸を見せて歓声を浴びていた。 「うー、おいしいおいしいやきそばだどぉ」 屋台も出ていたが、なんとそこでやきそばを焼いているのは胴付きのれみりゃだった。 具の野菜を切っているのは口にナイフをくわえたゆっくりみょんたちだ。 ありすがプラスチックの容器にやきそばを入れて、れいむがそれに紅しょうがを乗せて お客に渡す。その度にみんなで 「ゆっくり食べてね!」 と言えば、お客の人間さんはとてもゆっくりした顔で笑う。 中には、小さな包みを代金とは別に渡す客もいる。 この小さな包みは、中に甘いお菓子が入っていて、ここに入場する時に買うことができ る。持ち込んだ食べ物を中のゆっくりに与えることは禁じられていて、芸を見た時などの ゆっくりできた時に、ゆっくりに渡すのはこの小さな包みだ。いわばチップの代わりのよ うなものであった。 れみりゃのやきそば屋に限らず、広場にはゆっくりふらんなどの捕食種もいるが、他の ゆっくりたちをいじめたり食べたりすることはなく、みんな仲良くやっている。 人間さんたちは、それを見てとても微笑ましく思いゆっくりできる。 他の動物でも、例えば本来敵同士に思われている猫と鼠が仲良くしていたりするとわざ わざテレビ番組に取り上げられたりする。それと似たようなものであった。 「あと五分で、広場中央の池で、まりさの水上レースが始まります」 というアナウンスが流れると、そこにいた客たちの半分ほどが池の周りに集まった。 「ゆっゆっ!」 「ゆゆーん!」 「まりさがいちばんだぜ!」 帽子を水に浮かべたまりさたちが一列に並んで水に浮いている。 司会者のお兄さんが、端から一匹ずつこれまでの戦績や、これがデビュー戦の場合はデ ビュー前の訓練の時の逸話などを紹介する。 「よーい……スタート!」 号砲を合図に、まりさたちは口にくわえたオールで水を漕ぐ。 「ゆゆーん! やったのぜー!」 トップを取ったのは、これまでも圧倒的な勝率で勝っているまりさだった。 「ゆぅ~ん、またまりさが勝ったよ! おじいさん!」 「おうおう、あのまりさは強いのぅ」 観客の中に、ゆっくりれいむを抱いた老人がいた。 「ゆぅぅぅ、まりさかっこいいよぉ~」 ぽわーんとしたゆっくり顔でまりさを見つめるれいむ。 「……」 それを見ていた老人が何かを決意したかのように力強く頷いた。 「ゆっ、あ、あのれいむまた来てるんだぜ」 まりさの方でもれいむに気付いていた。あのれいむとおじいさんはよく来るのだ。 「……ゆゆぅ、まりさに惚れてるのぜ。や、や、や、やめとくんだぜ、やけどするのぜ」 とか言いつつ、かなり満更ではなさそうなまりさであった。 言うのが遅れたがもう大方の読者諸兄にはお察しがついていよう。 ここは、とある街である。 そしてこの街には、人気のゆっくり園があった。 芸を見せたり屋台をやっているゆっくりたちは当然、全員が金バッチ持ちである。 華やかで人間さんたちから喝采を浴びる表舞台の裏には、いつかその表舞台に立ちたい と願うゆっくりたちの餡のにじむ訓練の日々があった。 広場にいるゆっくりたちはエリート中のエリートであった。 そもそも、この園のゆっくりになるための試験の受験資格が金バッチなのである。金持 ちが大前提になっている世界なのだ。 それゆえに、合格すればもはやゆっくりしたゆん生は約束されたようなものだ。 後進に道を譲って引退する際も、ペットとしての買い手がすぐさまつく。買いたいとい う人間が多い売り手市場なのだから、その人間の調査吟味も詳細に行われ隠れ虐待趣味者 などに引き取られることもない。 そして、ひとつの花道がいわば寿退社である。 「ゆゆっ、れ、れいむ!」 まりさは、係員に連れてこられた部屋で驚きの声を上げた。 あの、飼い主のおじいさんとよくまりさの水上レースを見に来ていたれいむがそこにい たのだ。 「ゆ、ゆゆぅ、ゆ、ゆっくりはじめまして! れいむは、れいむだよ!」 「ゆっ! ま、まりさはまりさだぜ!」 はじめはぎこちなかった二匹だが、れいむがいつも水上を駆けるまりさの勇姿に感動し ていたことを告げ、まりさもよく見に来ているれいむのことを意識していたことを打ち明 けると、すぐに打ち解けることができた。 それを、係員とれいむの飼い主のおじいさんが嬉しそうに眺めている。 当のまりさとれいむには知らされていなかったが、これはお見合いであった。 れいむがまりさのことを好きになっていることを悟った飼い主が、園に申し出て一席を 設けたのだ。 むろん、話は二匹がそのつもりになってからだが、もしも話がそのように運んだ場合は、 飼い主が金を出して園からまりさを買い取ることになる。 水上レースの花形まりさなので決して安い金額ではないが、飼い主は裕福だったのでそ れを承諾した。 やがて、何度も会っているうちに、いよいよ打ち解ける二匹。 ある日の帰り道、おじいさんがれいむに言った。 「れいむや、あのまりさのこと好きかい?」 同じ頃、まりさは係員に言われていた。 「まりさ、あのれいむのこと好きかい?」 答えは、同じだった。 「「ゆっ! す、す、好きだよ、ゆっくり大好きだよ!」」 話はとんとん拍子に進み、まりさは引き取られ、二匹は晴れて結婚することになった。 「ゆっくりしあわせーになれよー!」 まりさと親しかった係員が祝福する。 「ゆっくりおめでとう!」 「ゆっくりしていってね!」 「まりさ、ときどき遊びに来てね!」 「うー、やきそばごちそうするどぉー」 仲間たちも祝福する。 「わー、結婚式だってー」 「へえ、こりゃいい日に来たなあ」 「れいむもまりさもかわいいぃぃぃ」 「カメラカメラ、カメラどこやったかな」 居合わせた客たちも、このめでたいイベントに大喜びだ。 祝福、また祝福。 とってもゆっくりと見送られたまりさは、この後れいむと子供を産んで家族を作り、ゆ っくりとしたゆん生を送った。 だからこの街は、ゆっくりにやさしいまちと呼ばれていた。 「ゆぅ、ゆぅ、ゆぅ、つ、ついたよー!」 「ゆっくりつかれたよ!」 「ゆわぁぁぁ、ここがゆっくりできるまちなんだね!」 「そうだよ、ここはね、人間さんたちにゆっくりにやさしいまち、って呼ばれてるんだよ」 「それはゆっくりできそうだね!」 「ゆっきゅちできりゅね!」 「ゆわぁい、ゆっきゅち! ゆっきゅち!」 「ゆっくりしないでいそいでよかったね!」 それは、れいむやらまりさやらありすらの集団であった。 子ゆっくりや親の頭に乗っている赤ゆっくりまで含めると全部で三十匹はいる、ちょっ とした群れだ。 隣町に住んでいた野良ゆっくりたちである。とある公園で必死に生きていたが、とうと う人間が公園のゆっくり駆除を決定。 愛護派というほどではないが、それほどゆっくりたちを嫌ってはいなかった近所の人間 に警告を受けて、ゆっくりたちは泣く泣く公園を出ることにした。 途方にくれたゆっくりたちを哀れに思ったのか、何人かの人間が教えてくれた。 ゆっくりにやさしいまち の存在を。 そこに行けばゆっくりできる。 道々、人間に話を聞くと、その確信はさらに強まった。 「ああ、あそこはゆっくりできるぞ」 「ぜったいに行くべきだ。あそこはゆっくりにやさしいから」 「いじめられてるゆっくりなんか一匹もいないよ」 とてもゆっくりできそうな話ばかりだった。 そして今、野良ゆっくりたちはようやくゆっくりできる場所へ到着した。 近付いて行くと、門が見えた。 ゆっくり園 ゆっくりしていってね! と、アーチ状の門に取り付けられた看板の文字を見て、ゆっくりたちはゆっくりした。 いかにもゆっくりできそうなところだ。 「ゆゆ! なんか、とってもゆっくりした声が聞こえるよ!」 「ゆゆ?」 「しーっ、しずかにしてね! ほら……」 ゆっくりたちが口を噤む。 すると、微かに門の向こう側の声が聞こえてきた。 「ゆっゆっゆ~、ゆゆっ、ゆゆ~っ」 「ママ、あのれいむ、おうたがうまいね」 「そうねえ、すごいわねえ」 「ゆっゆっゆっ! わかるよー!」 「うわー、あのちぇん、すごいなー」 「かっわいいよー、ちぇん飼いたいぃぃぃ」 「うーん、マジで飼っちゃおうか、ちぇん」 「ゆっきゅちちていっちぇね!」 「あの赤ちゃんれいむとまりさ可愛いねえ」 「あーもー、かわいいー、あたしあまあまあげてくるー」 もう、とてつもなくゆっくりできそうな声ばかりである。 「「「ゆわわわわわああああ!」」」 「「「ゆ、ゆっくりできそうだねえええええ!」」」 「「「ゆっきゅちぃぃぃぃぃ!」」」 「「「ゆっくりしないではやく中にはいろうね!」」」 明日をも知れぬ境遇で生きてきた野良ゆっくりたちに、興奮するなというのが無理な話 だ。 「お、野良か」 いざゆっくりできる楽園へ、と野良ゆっくりが跳ねていくと、門のところにいた係員が それに気付いて外に出てきて、ゆっくりたちを阻んだ。 ゆっくりにやさしい、という話が広まると、この場所こそが真のゆっくりプレイスと思 い込んだ野良ゆっくりがよくやってくるようになったので、係員には見慣れた光景であっ た。どうも野良ゆっくりを追っ払うためにここのことを天国のようにゆっくりに吹き込む 人間もいるようで困ったものである。 「はーい、ゆっくりゆっくり」 「ゆゆ? おにいさん、邪魔しないでね」 「そうよ、ありすたち、とってもとかいはなここに入りたいのよ」 「ここはとってもゆっくりできるんだよ、だから中に入れてね」 「ゆっきゅちちたいよぉぉぉ、いれちぇよ!」 「うん、でも君たち、ちょっと中に入れるには汚いねえ」 「「「ゆぅ……」」」 ゆっくりたちがしょげ返る。 「だから、まず入る前に体を洗ってぴかぴかにしないとね」 係員はそう言って、もう一人の別の係員に、 「ちょっとここ頼むわ。おれはこいつらを連れてくから」 「おう」 「さあ、ほら、こっちおいでー」 「ゆゆ!?」 「ほら、こっち、洗って上げるから、おいで」 「ゆゆゆゆ!?」 「あらってきれーきれーになったら、中に入っていいの?」 「うん」 「ゆわああああい!」 「ごーしごーししてきれーきれーになろうね!」 「ゆっくりおねがいするわね、とかいはなお兄さん!」 「ゆわーい、ごーちごーちできれーきれーしようにぇ!」 「そうちたらゆっきゅちできりゅんだね!」 一時はどうなることかと思ったゆっくりたちは大喜びだ。 ゆっくりたちは、裏手にあった建物の一室に招じ入れられた。 「野良だよ、頼むわ」 「はい」 「えっと、はじめてだっけか」 「ええ……」 「そんな深く考えるな。苦しむことはないんだ」 「……はい、やります。やりますよ」 「ああ、それじゃ頼むぞ」 ここまでゆっくりたちを連れてきた係員は、そこにいた別の係員とそんな会話を交わす と出て行った。 「……はーい、ほら、そこのお湯で体を洗ってね」 その係員は、一度深呼吸をしてから言った。 「ゆわわ、あったかいおみずしゃんがありゅよ!」 「これはおゆだよ! ゆっくりできるよ!」 「ゆぅぅぅ、これがうわさに聞いてたおふろなんだね!」 「おふろに入るのなんてうまれてはじめてだよ!」 ゆっくりたちは床が窪んでいる部分に溜まったお湯に、ざんぶとつかってとてもゆっく りした。 長湯は死に繋がるので、少しつかると外に出て、体をすーりすーりさせる。 もう一度お湯につかると、ずっと野良暮らしをしていたため、お湯が真っ黒になった。 「ゆわあ、まっくろだにぇ!」 「おゆさんがこんなに黒くなったってことは、これでれいむたちはきれーきれーになった んだよ!」 「さっぱりしたんだぜ! おふろはゆっくりできるんだぜ」 「きれーになっちゃら、ゆっきゅちしたところに入れるにぇ!」 「ゆわーい、ゆっきゅちちようにぇ!」 「ゆぅ……でも、なんかゆっくりねむたくなってきたよ」 「ゆぅ……そういわれると、ありすもなんだか……」 「ま、まりさも、ね、ね、ねむいんだぜ……」 「「「ゆぴぃ~」」」 「ゆゆぅ、赤ちゃんたち、もうおねむしてるよ~」 係員が、眠たそうにしているゆっくりたちに声をかけた。 「ほら、ここで、少しおひるねするといい。ここに来るのに疲れたんだろう」 係員が指し示す床は、そこだけふわふわの毛布になっていてゆっくりできそうだった。 「ゆぅぅ、そうだね、おひるねしようか」 「ゆぅ、それが、いいんだぜ、ねむいんだぜ」 「ゆぅぅぅぅ」 「ゆぴぃ~」 「赤ちゃんをおくちでくわえてはこぼうね……」 やがて、全てのゆっくりがふわふわの床の上に乗り、眠ってしまった。 「……よし」 それを確認すると係員は、深呼吸をして、壁についていたスイッチを押した。 ういいいいん と機械の作動音がして、ゆっくりたちが幸せに眠る床が真ん中から割れた。 「「「ゆぴぃ~」」」 ゆっくりたちは床が割れて開いてできた穴から落ちていくが、それでも目を覚まさない。 先ほど体を洗ったお湯にゆっくりに効果がある睡眠剤が入っていて、それを体全体で吸 収し、湯気を吸い込んだゆっくりたちは決して目覚めることはない。 ゆっくりと惰眠を貪りながら、ゆっくりとした夢を見ながら、ゆっくりとした寝顔のま ま落ちていった。 最後の最後で、希望に満ちたゆっくりを手に入れた野良ゆっくりたちは、みんな幸せそ うだった。 「……ふう」 係員は、階段を下りていく。 「……」 無言で、それを見つめた。 山盛りの餡子とカスタードが混ざったもの。 山盛りの皮。 リボン、帽子、カチューシャ。 これに、慣れないといけない。 せめて最後までゆっくりしていたのだからと思うしかなかった。 普通の処理場やら加工所ならば、問答無用で泣き叫ぶゆっくりをミキサーにかけている だろう。 しかしここでは、せめてゆっくりと死なせてやるためというだけの理由で、ゆっくり用 の睡眠剤のコストを許容していた。その結果できたものを利用するといっても、正直、採 算的に言うと、やや赤字である。 だからこの街は、ゆっくりにやさしいまちと呼ばれていた 終わり 油断すると愛で派の本性が出ちまうな。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 340 ゆっくりほいくえん ふたば系ゆっくりいじめ 396 つむりとおねえさん ふたば系ゆっくりいじめ 444 ドスハンター トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る れいむだけ不幸になる展開を期待したのに。 -- 2016-12-07 07 40 00 ここにいたらストレスマッハで死ぬ -- 2013-07-12 17 17 15 最初のゆっくり園の奴らが不幸になる展開が見てみたい -- 2013-04-15 10 47 41 プロの芸ゆっくりが保護されるのは当然だが 野良にまで優しいとは・・・ この町の人達とは気が合いそうにないね -- 2010-11-12 06 13 27 こんなゆっくりできる事を貪ろうとするだけの野良なんかを中にいれたら、 このゆっくりした町が崩壊するもんな 駆除して当然 -- 2010-09-24 08 23 14 ここまでゆっくりにしてやる必要なんてないのに・・・優しすぎるぜ・・・ -- 2010-08-21 02 05 36 やさしいにんげんさんばかりでゆっくりできるのぜ!! -- 2010-06-27 11 26 23 面白かった -- 2010-03-07 02 30 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/288.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 89 BJ2/コメントログ」 つづきは? -- 2014-08-07 05 02 38
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1291.html
博麗神社にお参りに行った帰り、林道を歩いていると妙な祠を発見した。 太い木の枝や葉っぱを組み合わせて作った小屋に、ゆっくりれいむが一匹収まっている。 そしてその前には、格子状の蓋のついた木箱。 ゆっくりに複雑な工作など出来るわけないから、人間の作り損じでも拾ってきたのだろうか。 手前には枝を組んで作られた小さな鳥居?があり、ゆっくりがくぐれる程度の大きさだ。 祠に収まっているれいむと目が合うと、得意げな笑みを浮かべながら話しかけてきた。 「おにいさん!!とってもありがたいゆっくりじんじゃだよ!! ゆっくりしていってね!!おさいせんをゆっくりちょうだいね!!」 こんなことを言い出す。神社の巫女さんを模したゆっくりであることは解っていたが、 本物の真似事まで始めるとは。しかしゆっくりを崇めてもありがたいどころか、運気を吸われそうな気がするぞ。 でもまあ、ゆっくりがこんなことをしているのは何だか珍しかったので、 少しぐらいお賽銭をやっても良いだろう。人間に奪われそうな気もするが。 狭い鳥居をくぐろうとすると体がぶつかり、固定の甘かった鳥居はあっさり崩れてしまった。 れいむは「なにするの!!」と言って少し悲しそうな顔をしたが、それほど怒った様子も無いので気にしないでおいた。 そしてお賽銭箱に面白半分に木箱に小銭を入れてやる。さっき本物の博麗神社に投じた額の1/10ほどだが。 「ゆゆ~!!おにいさんありがとう!!おねがいごとをしてね!!」 うるさい巫女だな……いや、神主なのか? よく解らない。でもお参りは静かにさせてほしい。 作法に則り、手を叩いて願い事を念じる。それが済んで立ち去ろうとすると、 れいむは膨れっ面でこっちをにらんでいた。 「おにいさん!!おねがいごとをゆっくりいってね!!だまってちゃわからないよ!!」 え~……そういうもんなの? というか、お前が願い事を知ったところでどうする。 まあもう少し付き合ってやるか。 「今度資格試験を受けるんだよね。それで仕事がもらえるかどうか決まる大事なやつでさ。 もちろん勉強も頑張ってるけど、一応ゲンかつぎに神頼みもしとこうかな~ってことで。 勉強がうまくいって、試験に合格できますよーに!」 もう一度手を合わせて祈る格好をする。ゆっくりに祈るのも何かムカつくけど、まあごっこ遊びだし。 「ゆっ!ゆっくりききとどけたよ!!おにいさんはきっとごうかくできるよ!!」 お前が聞き届けるのかよ。こいつは神主兼巫女兼神様なのか? しかしたとえゆっくり相手と言えど、励ましの言葉をもらえるのは悪いものではない。 俺は少しだけ機嫌を良くすると、れいむに手を振って帰路についた。 その夜。寝る前に机に向かって勉強をしていると、窓をドンドンと叩くものがあった。 何だろうと思って開けてみると、そこには一匹のゆっくりぱちゅりーが。 「むきゅ~!!おにいさんがべんきょうのことでこまっていそうなけはいがしたから、おしえにきてあげたわ」 ……何だこいつ。あ、もしかしてゆっくり神社の差し金か? 学問成就を願った俺のところにゆっくりの中では頭の良いぱちゅりーを派遣し、勉強を手伝わせる。 それによって願いを叶えさせ、ご利益の評判を高めてお賽銭をもっと集める……と。 「お前、ゆっくり神社から来たのか?」 「むきゅ!?な、なんのことかしら?ぱちゅりーはそんなれいむ、ぜんぜんしらないわね!」 れいむなんて一言も言ってないのに……まあこれで間違い無さそうだ。 しかし人を助けて対価を貰おうというのは、ゆっくりにしてはなんとも殊勝な考えだ。 「むきゅ!とってもかしこいぱちゅりーがばかなおにいさんをかしこくしてあげるわ!ゆっくりなんでもきいてね!」 しかしもうちょっと口の悪くない奴を派遣出来なかったものか…… ぱちゅりーは文房具に混じって、机の上に鎮座している。気が散って邪魔だ。 ぱちゅりーの頭が実のところそんなに良くないことは知っているので、追い返しても良い。 しかし受験勉強でストレスの溜まっていた俺は、ちょっとだけ悪戯をしてみた。 「ふーん、じゃあここの問題がちょっと解らないんだけど。答え教えてくれないかな?」 「むきゅ!ぱちゅにおまかせよ!」 俺は使っていた問題集の中で一番簡単な問題をぱちゅりーに見せてみた。 五秒後 「むっきゅー!!むじゅむじゅーー!!」 何か変な声を出し始めた。それでも問題集にかじりつくように向き合うぱちゅりー。 しかし人間様の問題をゆっくりに解けというのは難儀な話だ。 「むっきゅーー!!むじゅむじゅーーー!!」 ぱちゅりーはそのまま溶けていった。知恵熱でも起こしたんだろうか。 机の一角に広がったぱちゅりー液を指ですくって舐める。甘い。 これは勉強で疲れた頭を癒すには良いかも知れない。少しは役に立ったな。 ◇ 後日、試験に無事合格した俺は、息抜きに林道を散歩していた。 博麗神社に学問成就のお礼をしにいったのだが、ゆっくりの方にもついでに寄ってやることにする。 ゆっくり神社にさしかかると、おばあさんがお賽銭を入れていた。遠くから様子を見てみる。 「おばあさん!!おねがいごとをいってね!!」 「そうねぇ……うちの畑が今年も豊作で、おいしい野菜が沢山売れますように」 「ゆっくりききとどけたよ!!おばあさんはおいしいおやさいをいっぱいとれるよ!!」 「あらあら、嬉しいねぇ」 おばあさんは朗らかに微笑みながら、れいむに手を振ってゆっくり神社を後にする。 ゆっくりは子供っぽいところがあるから、ああいうのは年寄りに受けが良いのかもな。 おばあさんの姿が見えなくなると、れいむの仲間らしきゆっくりが数匹周りから飛び出て来た。 「みんなおばあさんのおねがいきいた?」 「はたけをてつだうんだねー!!わかるよー!!」 「きっとちからしごとだからまりさがてきにんね!」 「ゆっ!ゆっくりまかせるんだぜ!!」 「ちーんぽ!!」 この件を一任されたまりさは、おばあさんの帰っていった方角に向けて走っていった。 ああやって参拝者の住居を特定してるんだな。 その仕事ぶりを見るため、俺はまりさに二重尾行を仕掛ける。 やがて林を抜け、まりさはおばあさんの家に着いた。おじいさんと二人暮らしをしているらしい。 二人とも家の中にいるのを確認すると、まりさはさっそく畑に侵入する。青々と茂った根菜はもう収穫寸前らしい。 しばらくゆーゆー言いながら物色するまりさ。農作業のやり方なんて知ってるのだろうか。 そう思ってみていると、突然大根を掘り返して食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 何してんだ、あいつは……初めからこれが目的だったのか? いや、おそらく神社のれいむの目的は、こらしめられるリスクを負わずに人間の食べ物を手に入れること。 お賽銭を使って経済に参加することで、人間に疎外されない社会性を獲得しようとしたのだ。 まあ、現実的に可能かどうかは別として。 しかしアホのまりさには、そんな(ゆっくり的に)遠大な計画は理解出来ないし、面倒臭い。 それより目の前に広がるごちそうの山を目の前にして、今すぐしあわせになることを選んだのだろう。 「ゆっゆっ!これめっちゃうめ!さいしょからこうすればてっとりばやいんだぜ!!れいむはばかだぜ!!」 バカがどちらかは一目瞭然だが。 俺は畑の被害が大きくならない内に現場に踏み込み、まりさを取り押さえた。 「ゆっ!?おにいさんなんなんだぜ!?ゆっくりはなすんだぜ!!」 「人の野菜を食う悪いゆっくりを見過ごすわけにはいかないな」 「ゆべえぇっ!しらないんだぜ!ここはまりさがみつけたからおやさいはまりさのなんだぜ!!」 ぎゅうぎゅうと両手で地面に押さえつける。 跳ねようとするまりさの力が伝わって来るが、人間の腕力からすれば大したものではない。 餡子を口からぶりぶりと吐き出し、悲鳴を上げながらしなびていく。 あんまりまりさがうるさかったからか、住居からおじいさんが出てきた。 「コラーッ、わしの畑で何の騒ぎだ!?」 「あ、すいません。害獣が畑を荒らしていたものですから、咄嗟に……」 「ああ、ゆっくりか。すまんね兄ちゃん、うちも畑の周りに柵を作らないといかんのぉ。 そのゆっくりはうちが引き取るから置いていってくれ。良い肥料になるんじゃよ」 ほう、それは知らなかった。最近の農家はゆっくりを肥料にしているのか。 潰れて動けなくなったまりさをおじいさんに引渡し、俺は林道へと引き返す。 まりさの餡子によって畑の土壌は更に充実し、立派な野菜が収穫されることだろう。 ◇ 引き返した俺は、再びゆっくり神社へと赴く。 れいむが「ゆっくりしていってね!!」と言うので、「はいはいゆっくりゆっくり」と返す。 「ゆっ!!このあいだのおにいさん!!」 「やあ。おかげさまで試験にも合格出来たよ」 「よかったね!おともだちにもゆっくりじんじゃをしょうかいしていいよ!! ところでおにいさん、とってもかしこいぱちゅりーをみかけなかった?」 「ん? いや、見てないな。見てたとしても、見ただけじゃ賢いかどうかなんて解らないよ」 「ゆー、そうなの・・・」 まさかぱちゅりーは家で死にましたとも言えまい。余計な誤解と揉め事が起きそうだ。 しかしれいむもこっそりと仲間を派遣している手前、大っぴらに「お前の家に行ったはず」などとは聞けないらしい。 ご利益要員が欠けたのは痛いだろうが、またどっかから補充すれば良いだろう。ゆっくりなんて幾らでも沸いて出る。 「おにいさんきょうもおさいせんちょうだいね!!」 「いや、今日は良いよ。特に願い事も無いし」 「そんなことないでしょ!!なにかあるはずだよ!!おさいせんいれてね!!」 「醜い神社だなぁ……ん?」 傷付いた顔の子供がとぼとぼと歩いてきた。俺は道を開けてやる。 れいむが子供に「ゆっくりじんじゃだよ!!ゆっくりしていってね!!」と声をかける。 子供は賽銭箱に小銭を投げ入れ、手を叩いて願い事を言った。 「村のいじめっこがぶっ倒れますよーに!!」 どうやら虐められて怪我をしてるらしい。身体も大きくないし喧嘩では勝てないんだろう。 賽銭入れて祈るなら博麗神社の方が……と思ったが、確かに博麗神社までの道のりは少し険しくて子供の足では辛い。 とはいえゆっくりにも縋る気持ちなのだろうか。 「ゆっくりききとどけたよ!!あくはせいぎにやっつけられるうんめいなんだよ!!」 「うん……ありがとう……」 れいむの言葉を気休めと受け取って力なく笑うと、少年はトボトボと村に帰っていった。 助けてやりたい気もするが、子供の喧嘩に大人が出て行くってのもね。 周囲の茂みがガサガサと揺れた。仲間ゆっくり登場かと思ったが、出てこない。俺がいるからか。 「おにいさん!!ようがないならさっさとどっかいってね!!」 れいむが体を膨らませて怒鳴ってくる。俺ははいはいと答えてれいむの視界から消え、近くの茂みに隠れて様子を見る。 俺の姿が見えなくなったのを確認すると、何匹かのゆっくりが茂みから出てきた。 「こんかいはわるものたいじだよ!!」 「わかるよー!みょんとちぇんがいくんだねー!」 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「ふたりにかかればにんげんなんていちころね!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!」 子供の帰っていった方に走っていくみょんとちぇん。 俺も気付かれないようにその後ろをこっそりついていく。暇な奴だな、俺も。 結構歩いて村に辿り着く。こそこそと住人の様子を見て回っているゆっくり二匹。 やがて、いかにもいじめっ子ですといった風貌の、体格の大きな子供を見つける。 「あいつなんだねー!わかるよー!」 「ちーんぽ!」 「ちぇんがうしろからきしゅうするから、みょんがとどめだよ!」 「でかまら!」 気合の掛け声だろうか。 打ち合わせをするやいなや、ボサっと道を歩いていたいじめっ子の後頭部に向けてちぇんが苛烈な体当たり。 「いだっ」と呻いたいじめっ子は軽い脳震盪でも起こしたのか、その場に手をついてしまう。 そしてみょんが追撃。背中の上でぼふぼふ跳ね始める。 「ちーんぽ!ちーんぽ!」 「痛いっ、痛い! な、何なんだお前ら!?」 「ゆっくりしぬんだねー!わかるよー!!」 ゆっくり達の猛攻は続く……が、最初の一撃以外はあんまり効いてるとは思えない。 肩甲骨の間あたりで飛び跳ね攻撃を繰り返していたちぇんが、しっぽを掴まれて地面に叩きつけられる。 「ゆべっ!!なにずるのー!!ゆっくりやめてよー!!」 「はぁ? お前らが先に喧嘩売ってきたんだろうが。何やったってセイトーボーエイだぜ」 「ち、ちーんぽ!?」 みょんを払いのけ、立ち上がる少年。その瞳には苛立ちと、面白いおもちゃを手に入れたという好奇の光が輝いている。 ちぇんはしっぽを掴まれたまま、「ぎにゃあああああああ!!」と叫びながら振り回されている。 目からあふれ出る涙が周囲に飛散する。隠れているこっちにも飛んで来たので、顔についたのを指で取って舐める。甘い。 その勢いでびたーんびたーんと地面に叩きつけられるちぇん。その度に餡子を吐き出し、地面に放射状の餡痕が残る。 少年は鞭のようにちぇんを振ると、近くでおろおろしていたみょんを横に薙ぎ払った。 「ぺにずっ!?」 「ぎゃはははは! 弱っちいゆっくりごときがおれさまに勝とうなんて、百年早いんだよ!」 「やめでねー!!たずげでねー!!わからないよーー!!!」 吹っ飛ばされたみょんが、俺の隠れている近くの茂みに突っ込む。ギクッとしたが、何とかばれなかったようだ。 ちぇんは餡子を吐き出して少し軽くなり、速度を増して引き続きひゅんひゅんと振り回されている。 「やめてねええええーーー!!わからないよぉぉぉぉーーー!!!」 「あははは、これ面白いな。そうだ、お前うちの飼い猫の遊び相手にしてやろうか。 何か見た目も猫っぽいことだし、あいつもきっと喜ぶぞ。楽しみだな!」 「ゆぅぅぅうーーー!ちぇんおうちかえりたいよーーー!!!」 言葉とは裏腹に残酷そうに笑う少年の顔を見て、飼い猫もきっと彼に似て大きくて乱暴なんだろうなと思った。 その時、茂みに埋まっていたみょんが颯爽と飛び出す。その口には折れた枝がくわえられている。 ちぇんを振り回して遊ぶ少年の足元に、あっという間に駆けていき……そのまま枝の尖った折れ口で、少年の足を突き刺した。 「ちぃーーーーんぽ!!」 「い゛っ……痛っでえぇぇぇぇぇーー!!」 「みょーん!たすけてくれたんだね!!わかるよーー!!」 「ちんぽちんぽちーんぽ!」 足の痛みに、思わずちぇんを離してしまう少年。地面に落ちたちぇんは、嬉しそうにみょんの元に擦り寄る。 少年の足を見てみると、結構傷が深いみたいで血がどくどく溢れ出ている。あれは跡が残りそうだな。 ……っていうか、ちょっと洒落にならなくなってないか? 見てていいんだろうか? 血まみれの枝をくわえてなおも戦闘態勢のみょんを、泣きそうな顔で見ている少年。 やがて足を引きずりつつも、全速力で泣きながら逃げていく。 「いでぇ、いでぇよぉぉぉぉーーー!! お父ちゃーーーん!!」 「やったねーー!!ちぇんたちがかったんだよ!!わかるよーーー!!」 「ちーんぽ!!」 手負いの二匹はぴょんぴょん跳ねて勝ち鬨を上げている。 確かにあの怪我では、いじめっ子もしばらくは他の子供達に乱暴など出来ないだろう。 だがしばらくもしない内に、先ほどのいじめっ子など比べるべくもない屈強な男が現れる。 「てめえらか、うちの坊主に怪我させたゆっくりは!!」 「ちんぽ?」 「またわるものとうじょうなんだねー!わかるよー!でもちぇんとみょんならまけないんだよーー!!」 いじめっ子を撃退して自信をつけたのか、勢いよく突進していく二匹。 しかし大人の男に勝てるはずもなく、木の枝を突き刺す前に順々に蹴り飛ばされてしまう。 「ぢんっ!?」 「ゆびゅっ!なんでえええーーー!わからないよぉーーー!!」 「饅頭ふぜいが、人間様を傷付けやがって……あの世で後悔しやがれ!!」 男は少年のように甚振ることなどなく、躊躇せず二匹のゆっくりを確実に踏み潰していく。 始末を終えた男は、村の広場に大人たちを集め、何やら話し合いをしていた。 「ゆっくりが人間を襲っただって? 信じられないなあ」 「しかし現に、うちの坊主が木の枝で足を刺されてるんだ。あれじゃ当分は田んぼにも入れねえ」 「うーん、確かに子供や年寄りなら怪我をさせられることもあるかもな」 「どうする? 人間に勝てると思い込んだゆっくりが人を襲い始めたら……」 「そんな危険な饅頭がいたんじゃ、弱い者はおちおち村を出歩けもしない!」 「仕方ない、このあたりのゆっくり一斉駆除しよう。決行は明日の午後、子供や老人には外出を控えさせよう」 さあ、大事になってまいりました。まあ当然の成り行きですけどね。 ゆっくり神社のおかげで大量のゆっくりが死ぬことになってしまった。 まあ神社自体はこの村から離れた所にあるから、そこまで駆除の手が及ぶことはないだろうが。 しかし酷い話だ。俺は家に帰った。 ◇ 数日後。ゆっくり神社は人員の欠損と補充を繰り返しながら、 俺のような珍しいもの好きの人間相手にそこそこ繁盛してるみたいだった。 何度か様子を伺ってみたが、神社の運営を担当するれいむに、周囲の仲間がごはんを運んでくるらしい。 その見返りに、お賽銭が溜まった暁にはれいむがおいしいお菓子を振る舞うという筋書きだろう。 そしてついに、充分なお賽銭が溜まったとれいむが判断したらしい。 れいむは達成感に満ちた笑顔で、お堂から出てきて賽銭箱にすりすりしている。 「おかしをかいにいくよ!!ゆっくりはこをあけるよ!!」 ゆっゆっと言いながら、箱の周りを何週かするれいむ。何をやっているのか。 「どうやっであげるのおぉぉぉおおおぉぉぉぉ!?」 考えてなかったんかい。神社の巫女さんがやってるんだから何とかなるだろうぐらいの気持ちだったんだろうな。 引っ繰り返そうと体当たりをするが、元々が高さがなく横に広い形状であった上、 皮肉にも小銭が溜まって重量を増した箱はそう簡単に倒れない。 ゆぐゆぐと泣いているれいむ。開けてやろうかしらと思い始めた頃、性悪そうな一人の青年が参拝にやってきた。 れいむを無視して賽銭箱に小銭を投げ入れると、ぱんぱんと手を叩く。 「もっといっぱい虐待できますよーに!!」 「ゆ!?おにいざん!このはこをあげでね!!!」 巫女としての務めも忘れ、泣き声で参拝客に懇願するれいむ。 青年はにっこりとれいむに微笑みかける。 「いいよ、お安い御用さ。でもタダでは引き受けられないなあ」 「ゆ゛!?」 「お願い事をする時は何が必要なんだっけ?」 「ゆ・・・おさいせん・・・でもおさいせんはそのなかだよ」 「じゃあ僕が箱を開けたら、僕にお賽銭をくれるのかい?」 「いいよ゛!!はやぐゆっぐりあげでねぇ!!!」 箱を開けることしか考えていないれいむ。青年は手に力を込め、固く閉められていた箱の蓋を外す。 れいむは感激の涙を流す。 「ゆぅ~~!!おにいさんありがとう!!」 「じゃあ約束どおり、お賽銭はもらっていくね」 「ゆ?」 持参した袋に箱の中身の小銭をじゃらじゃら流し込んでいく青年。 感激の表情のまま、呆然と眺めているれいむ。 「じゃあね!」 「ゆ゛う゛ぅぅぅぅぅ!!おにいざんなにずるの゛おおぉぉぉぉぉ!!! れいぶのあづめだおざいぜんがああぁぁぁぁぁ!!」 「大丈夫、これはちゃんと里の自然保護基金に寄付しておくよ。 買い物しようなんてらしくないこと考えず、森の中でゆっくりしていってね!」 疾風のように去っていく青年を、れいむは追いかけることも出来ない。 俺が捕まえるべき? いや、別にれいむの肩持つ気無いし。 それにあの青年は、本当に森のためにお金を使うことだろう。私利私欲のためではなく、 ただゆっくりを絶望に突き落とすことだけを目的に行動する人種のようだから。 まあ自然保護活動にとっちゃ、微々たるものだろうけどね。あんなはした金。 「ゆぐっ・・・ゆぐっ・・・なんでぇ・・・れいぶのおさいせん・・・」 ゆっくり神社の境内でれいむが泣いていると、周囲から仲間のゆっくりが怒った表情で飛び出して来た。 れいむだけのお賽銭じゃないんだよね。 「ちょっと!どういうことなのれいむ!!」 「はこをあけるためにおさいせんをあげちゃうなんてばかなの?しぬの?」 「ゆ゛っ!?ちがうよ、れいむは・・・」 「ちがわないんだねー!わかるよー!」 「にんげんのたべものをいっぱいくれるってやくそくはうそだったんだね!!」 「いままでまりさたちをだましてごはんをはこばせてたんだぜ!!ゆるせないんだぜ!!」 「にんげんのおねがいにつきあわされてゆっくりできなかったわ!」 「れいむはぜんぜんゆっくりできないゆっくりだね!!」 「このうすぎたないばかゆっくり!!いきてるかちないよ!!」 「「「「「「ゆっくりしね!!!」」」」」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あああああぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!」 何匹ものゆっくりから袋叩きに遭うれいむ。 参拝客に気に入ってもらうために綺麗にしていた髪や肌もボロボロになっていく。 暴行に参加していないゆっくりは、れいむの収まっていた手作り小屋に体当たりして破壊し、 屋根に使われていた葉っぱや草をむーしゃむーしゃとやっている。 やめでぇぇぇというれいむの声も、罵声と悲鳴の中に掻き消える。 十数分に渡る暴行が続いた後、完全に神社を破壊しつくしたゆっくり達は、それぞれ周囲に散っていった。 残ったのはゆっくり神社本堂のわずかな建材(食べられない部分)と空っぽの賽銭箱、 ボロ雑巾のようになった虫の息のれいむだけだった。 リボンも解けていてかわいそうだったので、俺は出て行って結んでやった。めんどくさいから固結びだけど。 「ゆ・・・・おにいさん・・・・・・」 「やあれいむ。お賽銭いるかい?」 「いらないよ・・・・・もうおかねはいやだよ・・・・・」 「あ、そう」 清貧ってやつかな。本物の方の巫女にも見せてやりたいぜ。 俺はれいむの前に立って、手をパンパンと叩く。 「早いとこ給料上がりますよーに!」 そして一礼すると、ゆっくり神社跡に背を向け、家に帰る。 饅頭には神も仏もいないよね。 おしまい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/negiijime2/pages/389.html
超鈴音の計画は失敗に終わった。 あと一歩のところで担任のネギ・スプリングフィールドに邪魔をされたからだ。 だが後悔はない。 “思いを通すのは力ある者のみ、正義だろうが悪だろうがネ” 自分で言ったこの言葉通りに沿うのなら、自分には思いを通す力がネギに劣っていたことだからだ。 言い訳などみっともない上に言いだしっぺの自分が言える立場でもない。 だから倒されたとき、素直に負けを認めた。 魔法学園側がどんな処分を下すかは後にして、自分の力を阻止したネギを深く尊敬した。 この力を自分側に向けられなかったのが痛い。 だが、この思いがどれだけ自分の胸に突き刺さったことか…天才、完璧超人の超でさえ、予想もしていなかった。 否、予想すら出来なかった…。 ちゃおいじめ―1― ちゃおいじめ―2― ちゃおいじめ―3― ちゃおいじめ―4― ちゃおいじめ―5― ちゃおいじめ―6― ちゃおいじめ―7―プロローグ ちゃおいじめ―8― ちゃおいじめ―9― ちゃおいじめ―10― ちゃおいじめ―11―※最終話
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1983.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 949 切断マジック(?)/コメントログ」 れみりゃにゲスなんかいない、ゲス化もしない。れみりゃはみんな良い子。れみりゃは素敵なかりすまおぜうさま。 れみりゃを虐待・虐殺するゲス野郎は地獄に落ちろ。 地獄で獄卒の鬼に切り裂かれたり、引き千切られたり、叩き潰されたり、焼き尽くされたり、串刺しにされたり、ひき肉にされたり、生皮を剥がれたり、喰われてウンコになったりしろ。 -- 2010-07-11 00 01 52 このれみりゃがどれくらいゲスなのか書いてほしかったなあ でないとすっきりーって感じがしないな れみりゃいじめはあまり見ないしもっと見てみたいな -- 2010-07-11 00 18 21 ちらほられみりゃ狂信者がいるな おお怖い怖いwwww -- 2010-08-07 00 39 21 れみりゃにゲスはいない…たしかにそれはそうかもしれないな。つまりれみりゃはゲスじゃなくても、ナチュラルな状態ですでに頭悪くてわがままでうざくているだけで害悪なゆっくりということですね。わかります。 -- 2010-08-07 22 17 04 実際目の前にれみりゃが現れて「ぷっでぃ~んをよこすんだど~☆」とか言ったら即座に家に誘拐して地獄の苦しみを味わわせる -- 2010-11-24 01 38 58 マジックじゃねぇじゃねぇかw 後で半分になったのくっつけてみようぜー -- 2010-11-28 09 53 26 虐待お兄さんの楽しいマジックのタネとそのれみりゃが絶対に死に誰にもバレないというしかけがあるわけだな -- 2011-02-27 15 39 49 u-nn・・・ れみりゃはいただけない・・・・ -- 2011-09-14 00 29 38 れみりゃ狂信者はゆ虐新参の奴が多いよな。古参ぶるつもりはないが。多分れみりゃは愛での絵が多いし、れみりゃは胴付きがほとんどだから新参は「れみりゃはかわいい、ゲスはいない」と思い込んでいるんだろ。 俺的にはれみりゃは一番嫌いなゆっくりだがね -- 2012-02-29 13 50 58 れみりゃざまぁ -- 2012-12-29 16 41 44 ↓↓別に誰が何を好もうと、勝手でなんだねー いちいち人の好みにケチ付けてたら面白くないんだねー わかってよー -- 2013-09-11 20 50 24 ご那由他倍www -- 2014-09-28 13 03 47
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1038.html
ゆっくりしたハロウィンさん 36KB 町れいむシリーズ 冬編1 ・ハロウィンが明日だと思ってた餡子脳です。 しかもネタを次々先読みされたので、制作時間は半日以下。誤字が少ないといいなぁ。 ・まあ、せっかくなので、「町れいむ~」シリーズ、冬編にしてみます。 とはいってもれいむ一家が主役の話ではないですが。 暦的には秋なんですが、寒い時期=冬編というくくり方をあえてやらせていただきました。キリがいいので。 ・『町の赤ゆの生きる道』、『ちぇんの素晴らしきゆん生』 などで出てきたゆっくり、舞台が登場してます。 ・たぶん前作までを読まなくても大丈夫だとは思いますが、一応そんな感じです。 『ゆっくりしたハロウィンさん』 D.O 空気も冷たくなり、秋も本格的に終わりへと近づいてきた。 今日は、人間さんの社会では『ハロウィン』と呼ばれている日である。 ハロウィンと言えば、この国ではクリスマスやバレンタインと較べると、 どうも定着度が低い行事としておなじみであるが、ここ、虹浦市内では意外なほど立派な祭りが行なわれていたりする。 理由はと言えば、町の名産『ゆっくり』が、なんとなくジャックランタンに似てる、というだけだ。 余りにも馬鹿馬鹿しい理由で後押しがされているハロウィンだが、 町会、学校、役所などが協力して、いわゆる秋祭りの一つとして、結構本腰を入れて取り掛かっているので、 年中行事としてはなかなかの賑わいを見せており、一応成功してはいた。 町中は、ジャックランタンやオレンジ色に塗られたゆっくり提灯で午前中から飾られており、 小中学校も午前中で授業は終わりとなる。 さすがに夜中に子供達を仮装させて出歩かせるというのはよろしくない、という大人たちの配慮だ。 というわけで町では、まだ真昼間だというのにお化けの仮装をした子供達が路上をうろつき、 「とりっくおあとりーと!」「お菓子くれなきゃイタズラするぞー!」との声がそこかしこから響き渡る。 その合言葉が聞こえるたび、町会員宅や公共施設では、子供達にお菓子が配られていた。 「ゆがーん。」 「あまあま・・・」 「わがらにゃいよー。」 そのような光景を見て、目を丸くして驚いている者達がいた。 町中にうろつく野良ゆっくり達である。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「まりさー!」「まりさせんせー!」「ゆっくりしないで、でてきてねー!」 ここは、入口に『餡生物個体数調整地』と看板の立てられた空き地、 要するに人間が研究のため、意図的に作ったゆっくり生息スペースである。 無論ゆっくり達にとっては関係ない事情であり、町一番のゆっくりプレイスとしてのみ知られていた。 敷地内には自動で水位が調整されている人口泉や各種植物が取り揃えられ、 ゆっくりが住み着きやすいように、床下を高く作ったプレハブ小屋まで並んでいる。 雨風から守られるその床下には、現在ゆっくりによるゆっくりのための公共施設が作られていた。 えーりんによるゆっくり医療施設『びょういん』 ゆっくり警察と言ってよい、みょん自警団の集まる『みょん警本部』 ・・・そして、町ゆっくり達の孤児院『ほいくえん』 いきなり大声で呼び出されたのは、この『ほいくえん』の園長、保育まりさだ。 「ゆぅぅ~、なんなのぉ?ゆっくりできない声出さないでね。」 お昼寝中だったこの保育まりさは、極わずかなアメと、非道なまでに過酷なムチを駆使して、 親を亡くして孤児となった赤ゆっくり達を、町で生き延びれる程度にまで育て上げることを仕事としている。 まもなく10歳になる保育まりさに、これまでお世話になった赤ゆっくりは、総数5万匹を超えるであろう。 手段はともかく、一応赤ゆっくり達を飢えさせず、生存術を叩き込んではいるので、 その手腕は高く評価されており、町ゆっくり達の間では高い信頼を得ていた。 「むきゅぅ!むっきゅっ!!ま゛・・・まりじゃ、げふげふっ!むきゅ・・あまあま・・・ゆべぇ・・・!!」 「ぱちゅりぃぃいいい!ゆっぐぢめをさましてぇぇぇぇええ!」 「お、落ち着いてね!ゆっくりしてないよ・・ゆゆっ!?何でこんなに集まってるのぉ!?」 保育まりさがぱちゅりーの余りの興奮の仕方に驚いて周囲を見渡すと、 『ほいくえん』の外には、100家族以上、ざっと500匹以上のゆっくりが集まっていた。 見たところ、成体ゆっくり達はいずれも見覚えがある、『ほいくえん』ゆっくり達である。 このままゆっくりしていてもらちが明かないので、最前列のちぇんが代表として口を開く。 「まりさせんせー!わからないよー!おしえてよー!」 「なんなのぉ~?(ゆぅぅ、めんどくさいよ。)」 200匹以上の赤ゆっくりを常時育てている、大忙しな保育まりさではあったが、 10年も町で生き続けているゆっくりなど珍しいため、相談事はどうしても多く集まる。 『ほいくえん』の出身者は、わからないことは大抵保育まりさに聞きに来るのだ。 うんざり気味ではあったが、保育まりさ自身も近所の知恵袋として使われることには慣れていた。 「にんげんさんがあまあまで、いたずらがおちびちゃんなんだよー!!!」 「ゆゆっ!?それは『はろいん』だよ!」 「わからないよー!へろいんさんはゆっくりできるひとー?」 「ゆぅ、人間さんのお祭りだよ。おちびちゃん達がお化けさんになって、 『あまあまくれないとイタズラするよ!』って言って、群れのみんなからあまあまをもらうんだよ。」 「ゆがーん!そんなのゆっくりしてないよー!」 「ゆぅん。おままごとさんだよ。お化けさんが怖いよーって振りして、おちびちゃん達にあまあまをたくさんあげるんだよ。 いっつもあまあまはあげられないから、今日だけはたくさんあまあまをあげるんだね!ゆっくりしたお祭りだよ。」 「ゆわー!ゆっくりしてるよー!」×500以上 「・・・でも、人間さんのお祭りだから、まりさ達には関係ないよ。わかったらさっさと帰ってね。」 「わからないよー・・・。」×500以上 そんなわけで、意気消沈してすすり泣くゆっくり達の集会を解散させた後、保育まりさは助手みょんにぽそりとつぶやく。 「ゆぅぅ。せっかく育てたチビ達なのに、またみんな死んじゃうよ。」 「まりさはゆっくりしてみょん。きっとみんな、まりさのいうこときいてくれるみょん。 にんげんさんに、あまあまをおねだりしたりしないみょん。」 「みょんは本当にそう思ってるの?」 「みょーん・・・。きっと、だいじょうぶだみょん・・・。」 保育まりさは気づいていた。 些細な出来事に過剰反応して、ここに集まって来るようなゆっくり達は、 まず間違いなく人間さんにあまあまをねだりに行くであろう事を。 先ほどの忠告など無視するか、そもそも聞いてすらいないかはともかく。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 『ほいくえん』卒園生の集会が終わって30分ほど後。 場所は、町中の広場、その中の公衆便所の裏にある、古ぼけた木箱の中。 集会の中にいた内の数家族が、近所で一番のけんじゃ(笑)のぱちゅりーを囲んで、 全員が中に入れる広さの、れいむ一家のおうちに集まっていた。 無論、このゆっくり達の関心ごとは、『はろいん』さんのくれる『あまあま』である。 「あまあまさん・・・ほしいねー・・・。」 「・・・とっても、とかいはだったわ・・・。」 まるで目の前にあまあまがあるかのように、ゆっくりとした表情を浮かべているのは、ちぇんとありすのつがい。 2匹とも飾りが無く、さらにちぇんは両耳と尻尾を、ありすに至っては顔面の半分ごと左目を失っている。 野生ゆっくりであれば激しく迫害され、もうとっくに命は無いであろう。 お帽子の代わりに卵の殻をかぶった赤まりさや、 カチューシャ代わりにマヨネーズキャップをかぶった赤ありす、 おリボンの代わりに消火器を頭に載せた成体れいむなど、 お飾り無しのゆっくりが珍しくも無い町中だから、こうして生きていられる。 とはいえ、やはりゆっくりした生活など送っていないのだろう、 その瞳にはゆん生に疲れ果てた様子が見て取れる。 「おきゃーしゃん、れいみゅ、むーちゃむーちゃしちゃいよ。」 「あみゃあみゃしゃん、たべちゃいよー。」 「れいみゅ、わがままいったら、みゃみゃがゆっくちできにゃいわ。 しょんなの、ときゃいはじゃにゃいわよ。」 「ゆーん、ゆっくちりきゃいしちゃよ。」×2 「ごめんね、おちびちゃん。でも・・・あまあまさん、ほしいね。」 こんなやり取りをしているのは、母親がれいむ、長女が赤ありすで、後の2匹が赤れいむのれいむ一家だ。 ちぇんとありす程ではないにしろ、ゆっくり出来ていないのは、慢性的な食糧不足のためである。 この母れいむは母親とは言っても、実質は成体一歩手前と言った感じであり、 実のところ『ほいくえん』を卒園してからそう時は経っていない。 経験不足はいかんともしがたく、子育て、特に食料集めには四苦八苦しており、一家はいつも飢えに苦しんでいた。 「ゆっへん!まりさたちはとってもゆっくりしてるから、きっとにんげんさんもあまあまをくれるよ!」 「きゃわいくってごめんにぇっ!!!」 一方、まりさ親子はそれほど深刻な雰囲気を漂わせていない。 母まりさの記憶は、母れいむの頭上に生えたツタにぶら下がっていた頃、突然町を襲った竜巻に巻き込まれた時から始まっている。 生まれおちる前にツタから引きちぎられて、家族とは永遠に離ればなれとなった。 おそらく姉妹達は、落下して潰れていっただろうが、まりさだけは上手く風が弱まるまで宙を舞い続け、お帽子を失うことすらなく草むらに着地した。 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!!」 「ゆ!?お空からおちびちゃんが生まれてきたよ!!」 生まれて初めて元気よく挨拶したとき、目の前にいたのは、さすがに驚きを隠せずにいた保育まりさであった。 そんな特殊な経緯もあってか、保育まりさは他の赤ゆっくりにはまずやらないほど丁寧にまりさを育ててくれた。 意外と信心深いのかもしれない。 その後独立して、ちょうど独り身がさびしいと思っていた時、現在育てている赤まりさに出会った。 赤まりさの素性は、母まりさには知ることもできないが、『捕食種用餌ゆっくり・まりさ種』。 人間さんが箱で購入した内の一匹を、たまたま落してしまっただけである。 親を知らない赤まりさは、なんの抵抗もなく母まりさに懐いてくれた。 狩りに出れば、必ず総菜屋や弁当屋の廃棄ゴミと遭遇し、腐ったゴミなど触れたこともない。 命の危険どころか、ケガをしそうな場面にすら直面したこともない。 おそらくは、同時期に生まれたすべてのゆっくり分の幸運を、一身に集めて生まれてきたのであろう。 親子揃ってどこまでも幸運に守られた、町では希少な、正真正銘の餡子脳であった。 そんな3家族を冷めた目で見回しているのは、まちのけんじゃ(笑)こと、ぱちゅりー。 その左右には赤ありすと赤ぱちゅりーが一匹づつ寄りそっている。 やがて母ぱちゅりーは、ゆっくりと他の3家族に語り始めた。 「むきゅん。まりさはああいってたけど、あんなのはうそよ。むきゅむきゅ。」 「まりさはうそつきだったのー!?」×8 「きっとあのまりさは、みんなにうそをついて、あまあまをひとりじめするつもりなのよー!むきゅっ!」 「ゆゆっ!?ひとりじめはゆっくりできないよ。」 「むっきゅっきゅ・・・、こんなにかわいいおちびちゃんたちが、 おばけさんのかっこうまでして、にんげんさんのところにいってあげるのよ。 にんげんさんもゆっくりして、ぜったいあまあまをくれるはずだわ!」 「しょーなのじぇ、まりしゃたちはゆっくりできるのじぇ!」 「れいみゅだってゆっくちしちぇるよ!」 「ときゃいは!ときゃいは!」 「ゆーし!それじゃあおちびちゃんがおばけになって、たくさんあまあまをもらうよ!」 「えいえいゆー!!!」×11 「みゃみゃ・・・」 ぱちゅりー一家以外の3家族がそれぞれ行動を開始した後、 ぱちゅりーの子供の赤ありすが、ぱちゅりーに話しかけた。 「にんげんしゃんは、ゆっくちできにゃいっていってたにょに。どうちて・・・?」 「むっきゅっきゅ。あのれいむたちがいなくなったら、このおうちも、 くささんやはっぱさんも、ぜんぶぱちぇたちのものになるのよ。」 「しょ・・・そんなのときゃいはじゃにゃいわ!」 「むきゅ!?おちびちゃんはまだちっちゃいからわからないのよ。 しょせんこのよは、けんじゃがおばかさんたちをふみつけていくものなのよ。」 「しょんにゃ・・・ときゃいは・・・」 赤ぱちゅりーの方はニヤニヤしているあたり、母ぱちゅりーの性質をよく受け継いでいるようだ。 しかし、赤ありすの方はそこまで割り切れないらしい。 それも無理はない。 赤ありすは、体の弱いぱちゅりー達と違って、ご近所の赤ゆっくりたちと一緒に遊んだことも多い。 お人好しな赤まりさには、たまご焼きさんや、ぱしたさんまでごちそうになったことがある。 頭は悪いが性格は善良そのものと、野良としては天然記念物モノの赤まりさに対して、実はひそかに想いを寄せてもいた。 れいむ一家の長女ありすとは、真の都会派を目指してペニペニをしごき合うライバル同士でもあったし、 赤れいむ達には、長女ありすと一緒に都会派コーディネートを教えてあげたこともある。 ゆっくりできていないちぇん夫妻には、まるで自分たちの娘でもあるかのように優しく接してもらってきた。 要は、このぱちゅりー一家で、赤ありすが一番周囲の社会に溶け込んで生きてきたのである。 それが野良の生活で不要だと言うのであるならば、赤ありすは、間違いなく野良の劣等生なのであろう。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 1.しあわせーなまりさ親子のハロウィン ここは、ゆっくり達が集会を行っていた広場の近所にある学校、湯栗学園。 その広大な校舎内には、古い合宿所を改修して作られた、職員(ゆっくり)用宿舎がある。 現在住んでいるのは、施設管理を担当している2匹、ゆうかりんとふらん、 家庭科教師の優宇河先生、そして彼女の飼いゆっくりであるまりさ姉妹だ。 その台所では今、優宇河先生と弟子のゆうかりんによって、カボチャ料理が次々と生み出されていた。 「ゆうかりーん。カボチャ煮えたー?」 「もう少しみたいです。お皿の飾り付け、やっておきますね。」 「うん、そうしちゃって。」 一方、部屋の方ではふらんとまりさ姉妹が飾り付けの真っ最中。 「うー!カボチャの提灯さんはこっちに飾るの。」 「ゆっ!だめなのぜ!こっちのほうがかっこいいのぜ!」 「うー・・・」「ゆぅぅー・・・」 「ゆぅん。それじゃあ、あいだをとって、まりさのぺにぺにに・・・」 「ばかなの!?しぬの!?」×2 「ゆふぅん!そんなにおこられると・・・すっきりー。」 今日は、優宇河先生以外、ゆっくり全員にとって、初めてのハロウィンパーティーだ。 保護者代わりの優宇河先生も気合が入ろうものである。 仮装の方も、優宇河先生がデザイン、作成したオリジナルだ。 まりさ姉妹はお帽子にれみりゃのコウモリ羽を取り付けた吸血鬼。というか、れみりゃ。 ゆうかりんは、オレンジのひもをサッカーゴール程度の目の粗さに編みあげたボディストッキングのみ。 オレンジの猫耳もつけてキャットウーマン、のつもりだったらしいが、 緑の髪の毛と合わせてカボチャにしてしまおう、ということになった。 ふらんは黒のとんがり帽子と黒マント、オレンジと黒のストライプのニーソックスのみで、魔女の仮装。 そうこうしている間に、料理もお菓子も準備完了、あとは優宇河先生がケーキを持ってくれば、パーティーのはじまりだ。 まりさ姉妹だけでなく、涼しそうな格好のふらんやゆうかりんも、視線はお菓子に釘付けとなっていた。 全員が半ば放心状態で、口の端からよだれが垂れている。 しつけの行き届いているはずの公務ゆっくり達でも、甘いものには目がない、という意味では、やはりゆっくりであった。 『コンッ!コンッ!』 ちょうどその時である。 宿舎の入り口からノックの音が聞こえてきた。 「うー。だれ?」 『ゆっくりしていってね!』『ゆっくちしちぇっちぇにぇ!』 ガチャリ・・・ 「まりしゃたちはふらんだじぇ!ゆっくちあまあまよこすんだじぇ!」 「あまあまくれないといたずらしちゃうよ!」 玄関に向かったふらんがドアを開けると、足元には木の枝をお帽子にくくりつけて、ふらんに仮装したまりさ親子がいた。 数十分前。 「ゆゆーん、それじゃあおちびちゃん。おばけさんになってね!!」 「ゆぅ?まりしゃ、おばけしゃんってわきゃらないのぢぇ?」 「ゆっ!まりさにまかせてね!」 数十分後、赤まりさのお帽子には、2本の木の枝が括りつけられていた。 「ゆわー。おきゃーしゃん、しゅごいのじぇ!」 「おばけさんはこわいこわいなんだよ。こわいといったら『ふらん』だよ!」 母まりさが選んだのは、噂でしか聞いたことのない、ゆっくりふらん。 お化け=怖いもの=捕食種=ふらん、ということらしい。 無論、人間さんに同じ理屈が通じるかは不明である。 「ゆわーい!まりしゃはふらんなのじぇ!ゆっくちちにぇ!なのじぇ!」 「ゆぅーん!ふらんがきたよー、こわいこわいだよー。」 「ゆっへん!おきゃーしゃん、ふらんじゃなくちぇ、まりしゃなのじぇ!」 「ゆふーん、ぜんぜんわからなかったよ。おちびちゃんはえんぎじょうずだね!すーりすーり。」 「しゅーり、しゅーり、ゆっくちー!」 そして現在。 「・・・・・・。うー。」 「「ふっ・・・ふっ、ふっ、ふらんだぁぁぁあああ!!!」」 「ふらん何もしない。落ち着け。」 「ゆひぃぃぃいい!おっ、おちびちゃんはまりさのおくちにはいってね!いそいでぇぇええ!」 「ゆぴぃぃぃ!ゆっくちりきゃいしちゃよぉぉ!!」 赤まりさが、お帽子に付けた木の枝を母まりさの歯に引っかけながら、たっぷり2分ほどかけてお口の中に入っていく。 「なにもしないから・・・ゆっくりしろ。」 「お、おちびちゃんはまりさがまもるんだよ!ぷくー!!!」 全く話は聞いてもらえず、おまけに母まりさ渾身のぷくー!がふらんに炸裂する。 さすがに温和なふらんも機嫌が悪くなってきた。 「ゆっくりどっかいってね!ぷっくー!!」 「・・・ぎゃおー。」 「ゆびぇぇぇえええ!!たべないでぇぇぇ!!」 母まりさの恐怖は早々に限界に達し、すでに涙とおそろしーしーが垂れ流され始めている。 それでもぷくーを止めないのは、赤まりさへの愛情という支えがあってのものか。 これだけの騒ぎが玄関で起こっていると、さすがに居間まで聞こえてくる。 不審に思ったゆうかりんとまりさ姉妹も駆けつけてきた。 「どうしたの?ふらん。」 「うー、このまりさ達が・・・」 「ぷくー!ゆぁぁぁああ!ぷくっ・・・!ゆっくりどっかいってぇぇぇ!」 この頃になると母まりさは、恐怖のあまりしーしーだけでなく、うんうんまで漏らし始めていた。 「ふらん・・・何したの?」 「ゆ、ゆうか!?ふらん何もしてない!」 「そうだよ!ふらんにいじめてもらえるのは、まりさだけなんだよ!」 「ふらん・・・」 「うー!まりさは余計なこと言うなー!」 「どこのまりさかしらないけど、ゆっくりするのぜ。このふらんはゆっくりできるのぜ。」 姉まりさも余りにゆっくりしていない母まりさを見て声をかける。 だが、母まりさの視線は、まりさ姉妹のお帽子に取り付けられた、れみりゃ羽に釘付けになっていた。 「ゆっ、ゆっ・・・、れみりゃだぁぁぁあああ!!!」 「まりさたちはれみりゃじゃないよ!よくみてね!」 「ゆひぃ!ゆひぃぃぃ!れみりゃとふらん、ごわぃぃいいいい!!!」 「(・・・ゆうかも捕食種なんだけど。)」 別に危害を加えるつもりもないので、どうしたものかと顔を見合わせる飼いゆっくり達だったが、 考え込んでいる間に、母まりさの恐怖は勝手に暴走していき、気がつけば 「どっがいっでぇ!だずげで・・ぷく!ぷくっ・・!!『モリュモリュモリュ!』ゆぎぇ・・・」 母まりさはうんうんの出しすぎで出餡多量、危篤状態になってしまっていた。 「おきゃあしゃーん!ゆっくちしちぇー!」 「ゆ・・ごべんね・・・・おぢびぢゃ。ゆっぐぢ・・・・・・。」 「おきゃあしゃーん!」 「おちびちゃん。お母さんを早く治療してあげ・・・」 「おきゃーしゃんにちかづかないでにぇ!ぷっきゅー!」 うつぶせに倒れた際、自分のうんうんに顔をうずめて気を失った母まりさ。 赤まりさは、母まりさを守ろうと、れみりゃ2匹とふらんを相手に、決死のぷくーを炸裂させる。 「うー・・・、そうじゃなくて、早く・・・」 「ゆぴぃぃいいいい!!!ぷきゅー!ぷきゅー!」 「どうしよう・・・。」×4 結局、パンプキンケーキも出来上がったのに、いつまでたっても戻ってこないゆっくり達の様子を見に、 優宇河先生が玄関までやってきたときには、ひどい有様になっていた。 自分のうんうんに顔をうずめて「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」と痙攣を続ける母まりさ。 それを守ろうと、恐怖に白目をむいて、涙としーしーを垂れ流しながらぷくーを続ける赤まりさ。 誤解を解こうと、お帽子にマジックテープで固定されたれみりゃ羽を外すのに手こずるまりさ姉妹。 不当に怖がられてしまい、罪悪感で半泣き状態のふらん。 全員をなんとかなだめようと必死なゆうかりん。 「な、何があったの?」 「ゆぴぃぃいいい!!やざじぞうなにんげんざんだぁぁぁ!!ゆびぇ・・・。」 「あら、嬉し。」 「・・・優宇河先生、この子気絶してる。」 「ん?何で?」 最後は何が何やらわからなくなっていた赤まりさが、新たな刺激に耐えられず気を失ってしまい、決着はついた。 こうして、お化けになってあまあまをもらう、というまりさ親子の計画は大失敗に終わった。 ただ、優宇河先生のゴキゲン取りには成功したらしく、介抱してもらった上、 一緒にハロウィンパーティーに参加させてもらえたのであった。 後日談ではあるが、小学校の飼育ゆっくりが先日永遠にゆっくりしたとの理由もあり、 このまりさ親子は学校の飼いゆっくりとして受け入れられることになる。 さらにのち、学校でたっぷりとゆっくりしたまりさ親子は、揃いも揃ってドスまりさに成長し、 町生まれのドスまりさ一号・二号として日本中に名を知られるようになった。 こうして以降三十年以上にわたって、まりさ親子は学校の生徒たちに愛され続けたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 2.薄幸なれいむ一家のハロウィン 「はーあ、みんな付き合い悪ーい。」 むきゅんちゃんは湯栗学園中等部の2年生。 来年はいわゆる受験生である。 とはいっても、この手のお祭り事については積極参加するタイプであり、 当然同級生のみんなも参加するものだと思って準備していたのだが・・・ 『ごめんねー、今日塾。』 『もう仮装パーティーって歳でもないでしょ。』 『うにゅー、うにゅにゅー。』 『あ・・あきゅんっ・・・・!』 お友達たちは、午前で学校が終わるのをいいことに、ほかの用事を入れてしまっていた。 さすがに小学生たちに交じってご家庭訪問、というのも気が引けて、 事前に準備していた狼耳と尻尾、首輪だけを着用して家から飛び出してはきたものの、行くあてもない。 「やっぱり優宇河先生のパーティーに入れてもらおうかなぁ。」 そんなことを考えながら、河川敷で腰を下ろし、ぐったりとうなだれるむきゅんちゃん。 ・・・と、そんなところに人間とは微妙に質の違う声が背後からかけられた。 「ゆっくりしていってね。」 数分前。 れいむ一家は途方に暮れていた。 「ゆーん。おばけしゃんってどんなにょ?」 「ありしゅもわきゃらないわ。ごめんにぇ。」 「ゆぅ。れいむもわからないよ。ごめんね。」 そう、れいむたちは、人間さんがどんなお化けを怖がるかわからなかったのだ。 というより、お化けって何だろう?という感じである。 「ゆあーん。おばけしゃんじゃにゃいと、はろいんしゃんにあえにゃいよー。」 「ゆ、なかないでね。ゆっくりしてね。ゆぅぅ、だめなおがあざんでごべんねぇぇ。」 「みゃみゃ、なかないでにぇ。ぺーりょ、ぺーりょ。」 「おちびちゃん、ありがどぅ。」 「ぺーりょぺーりょ、・・・しょーだわ!とっちぇもときゃいはな、かんがえがうかんだわ!」 「ゆゆっ!!」×3 長女ありすが、目を輝かせながら言った。 「にんげんしゃんにきけばいいにょよ!」 そして現在。 「おねーさん!れいむは、ゆっくりおねがいがあるよ!」 「私?まあいいけど。何?」 「おちびちゃんを、おばけさんにしてほしいんだよ。」 「・・・お化け、ねぇ。理由は見当つくけど。うーん、どんなのがいいの?」 「おばけさんならなんでもいいよ。」 「ゆっくちおねがいしましゅ!」 「そうは言ってもねぇ。うーん、ちょっとまって。」 むきゅんちゃんは、お尻に装着した尻尾型ポーチの中を漁る。 取り出したのは、一本のペンだった。 「どんなのでもいいんでしょ。この子でいいのよね。」 「いいよ!このおちびちゃんは、すえっこのとってもゆっくりしたおちびちゃんなんだよ。」 「了~解。はい、描き描きっと。」 末っ子れいむの全身に、隙間なくびっしりと唐草模様が描き込まれていった。 「は~い。ヒトダマの完成!」 「ゆゆっ!?ひとだまさんはゆっくりしたおばけさん!?」 「そうね。人間さんなら誰でも知ってる、とっても有名なお化けさんよ。」 「ゆわーい!やっちゃー!」 「とっちぇもときゃいはなもようさんね!」 「ゆっくりありがとー!」×4 「じゃーねー!あー、こうしてみると、ゆっくりもかわいいものね~。」 夕日に赤く染まる河川敷を、ぽよんぽよんと元気に歩いて行くれいむ一家の姿に、 自分も一匹くらいゆっくりを飼ってみたいな、などと考えるむきゅんちゃんであった。 「さてと、んじゃ先生に電話~・・・あ、このペン、油性。」 「れいみゅ、よかっちゃにぇ!」 「ゆっくちー。」 「おばけさんになって、よかったね。それじゃ、ごはんさんをさがしにいこうね!」 「えいえいゆー!」×4 このあと、れいむ一家はパン屋の裏のごみ置き場からパンの耳を手にいれ、 3日ぶりにお腹いっぱいご飯をむーしゃむーしゃしたのであった。 なお、末っ子れいむが、体の模様が水浴びしても取れないことに気付いたのは、この三日後のことである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3.不幸なちぇん&ありすのハロウィン ちぇんとありすは、パッと見ゆっくりしていないように見えるが、 ちぇん達なりにはゆっくりした生活を送っていた。 全身はひどく傷つき、チョコやカスタードもひどく傷つき劣化している。 あんよはもはや、這う程度の機能しか残しておらず、手に入れられる食料は、わずかな雑草のみ。 お飾りもないので、迫害こそされないとはいえ、仲良くしてくれるゆっくりも少なく、 声をかけてくれるのはご近所の数家族くらい。 だが、ほっぺを互いにすりよせ、体を支え合わなければ歩くこともできない状況は、 このつがいの絆を、この上なく深くしていた。 どちらかが命を落とした時点で、もう一方の命運も尽きる、という認識は、 わずかに手に入れた雑草すら半分に分けあうほどの、濃密な関係を築いた。 『ゆっくり』するために必要なものに、「食糧」「住居」に並んで「家族」がくるゆっくりにとって、 このつがいのあり様は、ある意味では恵まれた環境にあると言えるかも知れなかった。 「ちぇんたち・・・・おちびちゃんじゃないよねー。」 「でも、あまあまほしいわね。」 「ゆーん。やっぱりあまあまさん、もらおうねー。」 「・・・もらえるかしら?」 「そのときはそのときだよー。」 それなりにゆっくりした生活は送っている。 とは言え、ちぇん達にも「あまあま」という高級嗜好品を追い求める理由があった。 「ちぇんたち、たぶんふゆさんは・・・」 「そうね・・・。」 日々、確実に寒くなっていく中で、ちぇんとありすは、 自分たちの時間がそう長く残されてはいないことを悟っていたのである。 どうせ何日か生きられる日数に差が出る程度ならば、わずかなチャンスにすがろうというのであった。 たまたま目についた一軒家。 ちぇんとありすは、自分たちの運を試すことにした。 ぽゆんっ、ぽゆんっ。 ドアに何度か体当たりをする。 中で人間さんの足音が聞こえ、ドアがゆっくりと開いた。 「・・・なんだ。ゆっくりか。」 「ゆ、ゆっくりしていってねー。」 「・・・用がないなら閉めるぞ。」 「ま、まって。ありすとちぇんのおはなしをきいて。」 「「と・・とりっくおあとりーと!」」 「・・・・・・意味わかってる?」 「ゆ・・・あまあまくれない、と・・いたずら・・・」 「で、どんなイタズラすんの?」 「わ、わきゃら!?」 「してもらおうじゃねえか。」 ちぇんもありすも緊張と恐怖で、先ほどから目が回っている。 よりにもよって、実に怖そうなお兄さんを引き当ててしまった。 下手なことをすればどんな目にあうか。 しかし、このまま黙っていても、やはりひどい目にあいそうである。 2匹は、これまでやろうと思ったことすらない、だが思いつく限りのイタズラを実行するしかなかった。 「ちぇんがやるよー。」 そういうと、ちぇんはのそのそとお兄さんの足もとに這い進み、 履いていた運動靴の靴ヒモを、シュルッとほどいた。 「・・・・・・で?」 「わかったよー。かたほうじゃたりないんだねー。」 シュルッ もう片方もほどく。 「・・・・・・それから?」 「わきゃらな・・・!?」 「ゆぅ、わかったわ。ありすにも、とかいはないたずらをさせて。」 「ああ、やってみろよ。」 続いてありす。 のそのそとお兄さんの足もとに這い進むと、先ほどほどかれた両足の靴ヒモを口にくわえ、 もしょもしょと口の中で舌を絡ませる。 再び口から吐き出された靴ヒモの4つの先端は、しっかり一つに結ばれていた。 「・・・・・・。」 「と、とってもとかいはないたずらでしょ?」 「・・・みだ。」 「「ゆ?」」 「地味だ。地味な上に妙にムカつくイタズラしやがって!!来いっ!!」 「わぎゃらないよぉぉ!」「とがいはじゃないわぁぁぁ!」 「いいかっ!ハロウィンのイタズラってのはこういうのを言うんだよ!!」 ベチャン! 「ときゃいべぶっ!」 ありすの顔面に生卵がぶつけられる。 ベチャッ!! 「わきゃぷぺぴっ!」 ちぇんの顔面には皿一杯に広げたホイップクリームが飛んできた。 「あとはこういう奴がハロウィンのイタズラなんだよぉ!!」 「ゆわぁぁぁぁ、へんなのまかないでぇぇぇ。」 トイレットペーパー、ではなく清潔なゆっくり包帯で、ありすの顔左半分の大けがをクルクル巻いて行く。 「わかったら出てけ!」 お兄さんは、やりたい放題ちぇんとありすにイタズラした挙句、 2匹をポイッと外に投げ捨て・・・たりせず、そっと歩道の芝生に置いて家に帰って行った。 「ちぇん、よごれてるわ・・・ぺろっ。!?」 「どうしたのー、ありすー。ぺろ・・・ゆぅん、あまあまぁ。」 ちぇんの顔面にはりついたホイップクリームは、甘さ控え目な、お菓子としてはイマイチな物ではあったが、 わずかな雑草以外口に入れない2匹にとっては、十分にゆっくりできるあまあまだった。 「このぐるぐるさん、あったかいわ。」 「とってもすべすべだねー。わかるよー。」 卵白で貼り付けられたゆっくり用包帯は、ゆっくりの肌の素材と質感を持ち、下の皮膚と同化して傷を塞いでくれる。 失った左目は戻ってこないが、深く傷ついたありすの肌は、すーりすーりすると優しく押し返してくるくらいに弾力を取り戻していた。 「「・・・おにーさん、ありがとー。」」 「うるせぇ!とっとと失せろ!」 「ゆぅん・・・とかいはだねー。」 「うふふ・・・わかるわ。」 ゆっくりしていなかったちぇんとありすのつがいは、この日、いつもより少しだけゆっくりできたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 3つの家族が、それぞれにゆっくりできたりできなかったりしていた頃。 ここは、虹浦町の地下で細々と営業しているゆっくり家具・虐待専門店『ゆんテリ屋』。 店内では、店長がハロウィン向け商品の売れ残りを見て溜息をついていた。 「やっぱ、ぱちゅりーじゃないよなぁ。まりさかれみりゃだもんなぁ、定番て言やぁ。」 「むぎゅ・・・!!むぎゅぎ・・・!!!」 店長の前には、公園で3家族を陥れた母ぱちゅりーがいた。 そのあんよは黒く焼かれており、また、口は限界まで開いた状態で金具により固定されている。 お口の中ではオイルキャンドルが点火されており、ぱちゅりーの上あごをじっくりとあぶっていた。 『ゆック・リー・ランタン(ゆックランタン)』。この商品の名前である。 「それにしてもあのまりさ、ランタンにぴったりだと思ってたんだけどなぁ・・・」 ぱちゅりー一家が標的になった理由、それは、店長が以前から目をつけていた、 あのまりさ一家が姿を消していたからであった。 ぱちゅりー一家は、大分質が落ちる代用品としての価値しか見られていない。 「それとも、野良はやっぱまずかったかねぇ。」 これも正論ではある。 ゆックランタンの正しい使い方は以下のとおり。 まず口の中に点火、目で楽しむ。 次に頭頂部を切り開いて、中の餡子等をお菓子として楽しむ。 最後にカボチャと中身を混ぜて、ゆっくりの種類次第の多様なカボチャ料理の材料となる。 生ゴミが常食の野良では食欲が進まない。 「ま、今日売れ残っちゃったんだから、もう俺が楽しんで終わり、しかねえよな。」 「むっぎゅりっ・・・!!」 母ぱちゅりーの目の前には、赤ありすと赤ぱちゅりーが並べられている。 どちらもすでに加工済みだ。 「むきゅ・・いぢゃいのやめぢぇ。」 赤ぱちゅりーは、あんよから貫通した釘状の棒が、脳天に鈍く輝いていた。 商品札には、『ゆっくりキャンドルスタンド:ぱちゅりー』と書かれている。 「ごめんにゃしゃい・・ごめんにゃ・・・」 ありすは、金属の棒が体内を垂直に貫通している点では、赤ぱちゅりーと同様であるが、 頭上にオイル皿が取り付けられている。 商品札には『ゆっくりアロマキャンドル』。 「ん?なんで謝る?恨まれて当然だと思いながらやってんだが。」 「ありしゅたち、いなかものだかりゃ・・・。」 「へぇ、よく話、聞かせてくれよ。」 ・・・・・・ 「なーるほどね。そりゃ、あのまりさ親子もいないはずだ。」 「ごめんにゃしゃい・・・ごめんにゃしゃいぃぃ・・・」 「よかったな、ありす。」 「ゆぅ?」 「悪いことした償いが、こんなに早くできるんだから。」 赤ありすの頭上のオイルキャンドルに火が灯された。 その炎の熱は、キャンドル中央にわざわざ作られた、 熱を伝えやすい金属軸を伝って、ありすの体内を温めていく。 「ゆっ・・・!?ゆぎぃ、ぃ、ぃぎぃぃいいいいいい!!!」 「お前はこのくらい酷いことをあのまりさ達にやったんだから、しっかり味わえよ。」 「あじゅぅぅぅぃいいいい!!まりしゃぁぁ、ごめんにゃしゃいぃぃいいいい!!!」 「謝り続けて、いつかあのまりさが許してくれたら終わりにしてやるよ。」 「ゆびぃ、ゆ、ゆひぃぃぁぁああああ!!!」 「そんでお前たちの方だが。」 「むぎゅ・・、ぱちぇとおきゃーしゃんを、はやぐにがじでね。」 「却下。」 「おしおきはありずがうげでるでじょぉぉおお!」 「ゲスまりさやでいぶは虐待してると面白いが、アホなぱちゅりーなんぞ胸糞悪いだけだな。とっとと済ませるか。」 「ぱちぇはけんじゃなのよぉぉぉぉおお!!」×2 「あっそ。」 母ぱちゅりーは口内をバーナーでしっかりあぶられ、口をきけなくしてから電球をねじ込まれて、 提灯として店の入り口にぶら下げられた。 それから2週間後、店長は干物となり果てたぱちゅりーが絶命したのを、確認することすらせず、 何のためらいもなく、まだ息のある母ぱちゅりーを生ゴミの袋に放り込んで処分した。 赤ぱちゅりーは、即座に全身の皮を剥がされ、キャンドルからたれ落ちるロウに全身を包みなおされて、 『ゆっくり解剖模型:生存中』として販売されたが、結局売れることなく、 3日後に全身の痛みに苦しみながら、自分の何が悪かったのかすら理解できずに餓死した。 ちなみに赤ありすは・・・・・・ オイルキャンドルに飽きられたあとも、成長抑制剤を使って赤ありすのまま手厚く扱われ、 体内に香辛料を詰め込まれたり、パチンコ玉やビーズなど様々な異物を出し入れされ続け、 少しでも触れると激しくもだえる『ゆんテリ屋』の新マスコット、 『痛がりありす』として末永く愛され続けたのであった。 「いじゃいぃぃいい!まりじゃ、だじゅげじぇぇぇえええ!!」 「ほら、謝んないと、許してもらえないだろ。」 「ごめんにゃしゃい、ごめんにゃしゃいぃぃいいい!!」 ちなみに、この赤ありすが謝り続けているまりさは、 同じ頃に町のみんなに愛されるドスまりさとして、小学生たちと楽しく遊んでいた。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆふぅ。今年は上出来だよ。」 ハロウィンの終わった夜。 ここは、赤ゆっくり達が寝静まった後の『ほいくえん』。 保育まりさは、自分のお帽子の中をのぞいてニンマリしていた。 「これでしばらくは、あまあまさんが足りなくなることはないね。ゆふふふ。」 保育まりさの横には、今日の小道具が置かれていた。 お祭りで使われるようなプラスチック製のジャックランタンのお面。 どこかで拾ってきたのであろう、銅バッジがついた別まりさのお帽子。 野良と悟られないために体を洗うのに使った、ゆっくり石鹸の欠片をゴミからかき集めたモノ。 「ゆぅ。お祭りだから、入り込むのは簡単なんだけどね。」 しかし、長く生きてきた分、どのゆっくりよりも人間の恐ろしさを知っていた保育まりさは、 あえてこれだけの偽装をして、ゆっくり向けハロウィンパーティーの会場に潜り込む。 よほどのことをしない限り、叩き潰されたりまではしないことがわかっていても。 そして、手に入れたあまあまは、土を掘って石まで敷き詰めた、 保育まりさ専用の貯蔵庫に保管され、周囲のゆっくり達に振舞われることは絶対にない。 自分のマネをするゆっくりが現れ、ボロを出されたとき、自分が巻き込まれるのを防ぐため。 そう、ある意味では確かに、保育まりさはあまあまを独占していたのであった。 「まりさー、あしたはほんとにあまあまがてにはいるみょん?」 「多分だよ。でも太陽さんが3回くらいお顔を出すまでには、たくさん見つかる日があるはずだよ。」 「みょーん。まりさはものしりだみょん。それに、あまあまがてにはいったら、おちびちゃんたちもよろこぶみょん。」 それに、他のゆっくりに隠していたことはもう一つある。 ハロウィンの翌日以降、残飯の中にはケーキやカボチャ料理をはじめとして、 大量のあまあまが含まれているであろうことをだ。 「そうだね。喜ぶだろうね。」 「みょーん。まりさ、おやすみだみょん。」 「お休み、みょん。」 保育まりさは、それを悪いことだとは思っていないし、 心を痛めたことも一度だってない。 当然であろう。 保育まりさはゲスなのだから・・・ 実はここだけの話、下の作品一覧なんですが 町れいむシリーズに入れてないものも、舞台や時期はほぼ共有しています。 なので正確には 「町れいむ一家の四季」 「町れいむ一家の四季・後日談」 「町れいむ一家の四季・設定集」 になるんですが、ネタばれもアレだし、今後もシリーズに入れる入れないは流動的だったり。 本編完結までは、と数作品は別枠に分けていたんですが・・・ Wikiでもこの分け方でやっちゃってるみたいだし、どうしたものやら。 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. 本作品 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) おまけ ゆっくりこがさと儚井さん 儚井さんは、市役所の職員、所属は『ゆっくり対策室』。 対策室とはいっても、初期こそ対策中心であったが、今では市内のゆっくり関連業務全般を担当している。 そんなわけで、今日も儚井さんは残業中であった。 「ふぁぁ、ようやく一つ書類片付いたぁ。おーい、こがさ。そっちの報告、まだ届いてないぞー。」 「ゆふふ・・・とりっくおあとりーと!」 「はぁ。今日は幼稚園でハロウィン教わってきたのか。お菓子より先に、報告よこせ。」 公務ゆっくり:こがさは、児童福祉の分野で活用が進んでいる、やや特殊なゆっくりだ。 別に他のゆっくりより母性が強いだとか、器用だということはないのだが、 種族としてイタズラ好きという困った本能をうまく使うと、 ケガの原因となるような子供のイタズラや、集団に溶け込めないでいる幼児の察知など、 実に多様な点に気配りができるようになる。 そんなわけで、現在試験運用が進められている、第一号がこのこがさだ。 「はかないさーん。こっちむいて!」 「まったく、今日は付き合ってられ・・・何やってんだ!」 「ゆわーい!おどろいたー!」 儚井さんが振り返った先には、一糸まとわぬこがさが立っていた。 「何してんだ!」 「だって、はろいんさんは、ゆっくりがにんげんさんにいたずらして、よろこぶおまつりなんでしょ?」 「断じて違う!色々とな!」 「ゆふ、それじゃぁ、にんげんさんが、ゆっくりにいたずらする?」 「おい、もうやめ・・・」 「きょうはおまつりなんですよ。たのしくおどろかせてあげますね・・・」 挿絵 by儚いあき D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 卵の殻をかぶったまりさってあのめーりんせんせーの・・・ -- 2015-10-06 17 40 58 お兄さんが鬼伊山じゃないなんて… こんなの絶対おかしいよ! -- 2014-05-07 22 06 43 いやーさすがはD.O女史…いい話の間に酷い話を織り混ぜつつオマケがエロい -- 2012-10-29 23 31 52 頭に消火器を載せたれいむ ってすげえ力だな。 ゆっくり同士の戦いで負けることが有り得ないほどの力だろ。 -- 2012-05-16 12 08 16 ちぇんとありすの比翼連理は、心にくるものがあるね。 二匹の結末を知っているだけに、この一時のゆっくりを深く味わってほしいと素直に思えるよ。 -- 2011-09-01 03 38 03 この小説は、ほんとに脇役のキャラが濃いwww -- 2011-04-18 22 03 06 お兄さんマジツンデレ -- 2010-11-18 22 27 30 幸せなまりさ親子ねえ・・・ イラッときたがその分を保育まりさがゆっくりさせてくれたよ もしこれが幸せなれいむ親子だったらブチ切れてたけどねw あと不幸なちぇん・ありす夫婦はもっと幸せになってほしいよ -- 2010-11-15 07 54 53 どすだろうがなんだろうが、まりさと遊ぶような子供は事故にでもあえ -- 2010-10-27 09 30 32 痛がりありすが可哀想だったなぁ…ぱちゅりーにはざまぁだったが。 街のゆっくりの生き様が描けててゆっくりできましたー^^ -- 2010-10-12 23 07 17 おリボンの代わりに消火器を頭に載せた成体れいむなど、 ・・・おい、確実に生き残れるぞソイツ -- 2010-09-04 00 03 15 唐草れいむ誕生! 良い子はみんなしあわせーになって欲しいね。…ゲロ袋の巻き添えになった『痛がりありす』可哀想。 -- 2010-07-09 23 16 08
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/854.html
あるゆっくりできない2匹の一生 9KB ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※賢いゆっくりは漢字もしゃべります。 人生は選べない。 人種、祖国、親、家柄、容姿、才能。何ひとつとして自由に選べるものなど存在しない。 人の多くは「もっと金持ちの家に産まれたかった。」「もっと美人に産まれたなら良かったのに。」と思いながら、自分の人生を自分なりに生きている。 そしてそれはゆっくりも同じなのだ。 これはそんな自分の境遇に不満を持つ2匹の物語。 あるゆっくりできない2匹の一生 作、長月 れいむはゆっくり出来なかった。 れいむは100円ゆっくりだ。加工所で産まれ、機械におけるランク付けで「不良品」と認定された。 そして場末のゆっくりショップに卸され、処分品コーナーで売られることになる。 値段は文字通り100円。ジュース1本すら買えない値段だ。 処分品コーナーは二畳ほどのスペースに数十匹の赤、子ゆっくりがひしめく超過密状態。 ここにはゲス化した個体やお飾りを失った個体、そしてれいむのような不良品と認定されたゆっくりが溢れている。 「おいそこのじじい、このまりささまをかうんだぜ!!そしてあまあまよこすのぜ!!」 「ぼうしのないやつはこないでね!!ゆっくりできないよ!!」 「どうしてそんにゃこというにょぉぉぉぉ!!」 「うがあああああ!!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃぃ!!」 餌も満足に与えられていない上、この狭さなのでどのゆっくりも殺気立っている。 「ぎゃぁぁぁぁ!!おしゃにゃいでぇぇぇぇぇ!!ちゅぶれりゅうぅぅぅぅ・・・ゆべっ。」 過密状態なので時々小さな赤ゆっくりは押し潰される。しかし死体の掃除をする必要はない。 「はふっはふ。うめっ、これめっちゃうめえぇ!!」 「ぺーろぺろ。もうあまあまさんないの?」 このように死んだそばから他のゆっくりが食べてしまうからだ。ご丁寧にも餡子のしみついた床まで舐めている奴まで居る。 まさにゆっくりの地獄絵図だ。家畜のほうがまだましな生活をしている。 いくら安いとはいえ、こんなゆっくり達が売れるはずも無く、普通の客達はできるだけ目を合わせないように足早に通り過ぎていく。 元々このゆっくりたちはれみりゃやふらんの生餌用なのだ。普通の客は買わない。 そんな地獄のなか、れいむは隅っこでただ震えるしかなかった。気の弱いれいむにここは刺激が強すぎたのだ。 しかしれいむには夢があった。 いつか白馬に乗った優しい王子様が「れいむ迎えに来たよ」といって自分を攫ってくれるに違いない。 そして一生、どこかのゆっくりプレイスでれいむを可愛がってくれるのだ。 どこで覚えて来たのか知らないが、そんな妄想にふけるれいむ。 しかしその期待は無残にも裏切られることになる。 「ヒャッハー!!このれいむ下さいッ!!」 そういってれいむを買うその男は頭はモヒカン。着ているものは素肌に革ジャンで、れいむを嗜虐に満ちた目で見ている。 どう見ても虐待お兄さんだ。(もしくは北●の拳でケンシ●ウに瞬殺されるザコ) 自分の夢見ていた飼い主とは違う。 そう思うれいむだったが、商品であるれいむが飼い主を選ぶことなど出来るはずもない。 そのままそのお兄さんに売られていくれいむ。虐待用ゆっくりとしてのゆん生が始まるのだ。 こうしてれいむのゆっくりできない生活が始まった。 「ゆうぅぅぅ・・・」 腐臭漂う生ゴミの中、れいむは起き出す。虐待お兄さんにより生ゴミを捨てるコンポストを寝床として宛がわれたのだ。 「ヒャッハー!!れいむ、朝の虐待だー!!!」 朝っぱらから近所迷惑になりそうな大声で叫ぶ虐待お兄さん。 れいむの朝は虐待から始まる。使い込まれた改造ハエ叩きでお兄さんに飽きるまで叩かれるのだ。 当然拒否することなど出来ない。れいむは虐待用ゆっくり。虐待されることが仕事なのだ。 本当はシャンプーしてもらったり、ブラシで髪をとかしてもらったりして欲しいが無理なことだ。 れいむは100円ゆっくり。そのような贅沢を言える立場ではない。 そして朝食となるのだが・・・れいむはこれにもうんざりしていた。 腐りかけた生ゴミに七味トウガラシがトッピングされている。そしてデザートは自分のうんうんだ。 ちなみに七味トウガラシは体が痺れるが死なない程度に量が調節されている。 正直こんなもの食べたくないが、食べないとお兄さんに殴られるので食べなければならない。 本当はケーキさんやクッキーさんを優しいお兄さんに頭を撫でられながら食べるのが理想だがそんな事はありえない。 なぜなら自分は虐待用ゆっくりだから。 れいむは自分の境遇を呪った。 そんなある日、れいむは虐待お兄さんの考えた野外虐待プレイの帰りにとてもゆっくりしたゆっくりに出会った。 ビロードのようにきれいで艶やかな髪。 汚れひとつ無いきれいなおぼうし。 もちもちの美肌は飼い主がいつもスキンケアを怠らない証だろう。 近づいてみるとシャンプーのいい香りがした。 ああ。自分もこうだったらいいのになあ。飼い主の優しそうなお兄さんを見ながられいむはそのゆっくりとすれ違った。 てんこはゆっくり出来なかった。 てんこは高級ゆっくりだ。高級ゆっくり専門のブリーダーのもとで産まれ、高級ゆっくりとして生を受けた。 そしてある高級ゆっくりショップのVIP用販売コーナーで売られることになる。 値段はなんと100万円。中古なら外車が買える値段である。 VIP用販売コーナーでは広々としたスペースに数匹の高級希少種たちが飼育されている。 ちなみにテレビ、エアコン、ゆっくり用遊具、緊急用オレンジジュースが完備されており、外に面する壁はガラス張りになっているので店の外からもこの部屋が見えるようになっていた。 ここに居るのは皆コンクールや品評会で上位入賞したゆっくりを親にもつ由緒正しき高級ゆっくりたちだ。 「いっらっしゃいまし、おきゃくさま。さくやたちをゆっくりごらんくださいですわ。」 「ゆかりんのお帽子は今日もゆっくり素敵ね。」 「あらえーりんのお帽子こそゆっくりできるわ。」 「ゆーん。きょきょはゆっくりできるよ。」 ここのゆっくりは食べ物にも困らず、広々としたスペースに最高の環境で育っている為、皆一様にゆっくりしている。 「いじゃいよぉぉぉぉ!!ゆっくりできなぃぃぃぃぃ!!」 そんななか急に泣き出す赤れいせん。どうやら遊具で怪我をしたらしい。しかし治療の心配をする必要はない。 「べろべろばー。れいせんちゃん、なきやむですわ。」 「これぐらいの傷ならばんそうこうとオレンジジュースで十分ね。」 ゆっくりさくやとえーりんの的確な処置により泣き止む赤れいせん。そして2匹へ感謝と親愛のすーりすりを始めた。 まさにここはゆっくりたちの理想郷。下手な人間よりいい暮らしをしている。 そんな愛らしいゆっくりたちに通行人は足をとめ、自分もこんなゆっくり飼いたいなぁ、と思いをはせる。 しかしここは会員のセレブ専門の販売コーナーなのだ。普通の客では買えない。 そんな理想郷で、てんこは隅っこでただ退屈していた。ドMなてんこには刺激がなさ過ぎたのだ。 しかしてんこには夢があった。 いつかハーレーに乗ったモヒカンの虐待お兄さんが「ヒヤッハー、てんこは虐待だー!!」といって自分を攫ってくれるに違いない。 そして一生、生かさず殺さずの虐待プレイでてんこを虐めてくれるのだ。 どこで覚えて来たのか知らないがそんな妄想にふけるてんこ。 しかしその期待は無残にも裏切られることになる。 「このてんこ下さい。」 そういっててんこを買うその男は顔はイケメン。着ているものは高級ブランドで、てんこを愛情に満ちた目で見ている。 どう見ても愛でお兄さんだ。(しかもお金持ち) 自分の夢見ていた飼い主とは違う。 そう思うてんこだったが商品であるてんこが飼い主を選ぶことなど出来るはずもない。 そのままそのお兄さんに売られていくてんこ。愛玩用ゆっくりとしてのゆん生が始まるのだ。 こうしててんこのゆっくりできない生活が始まった。 「ゆうぅぅぅ・・・」 ふわふわのクッションの上で、てんこは起き出す。愛でお兄さんにより高級羽毛入りクッションを寝床として宛がわれたのだ。 「おはよう。てんこ。ブラッシングの時間だよ。」 にっこりと爽やかな笑顔でてんこに笑いかける愛でお兄さん。 てんこの朝はシャンプーとブラッシングから始まる。お兄さんは手馴れたやり方で優しくてんこの髪をシャンプーし、とかしていく。 当然拒否することなど出来ない。てんこは愛玩用ゆっくり。飼い主の愛を受けることが仕事なのだ。 本当は熱湯をかけてもらったり、ハエ叩きでバシバシ叩いて欲しいが無理なことだ。 てんこは高級ゆっくり。そのようなはしたない事を言うのはプライドが許さない。 そして朝食となるのだが・・・てんこはこれにもうんざりしていた。 最高級ゆっくりフードにチョコーレートがトッピングされている。デザートは老舗の和菓子だ。 ちなみにチョコレートと和菓子は太り過ぎないようにカロリー控えめになっている。 正直こんなもの食べたくないが食べないとお兄さんが心配するので食べなければならない。 本当は生ゴミや自分のうんうんを虐待お兄さんに「ヒヤッハー!!さあ食いやがれこのメス豚てんこ!!」となじられながら食べるのが理想だがそんな事はありえない。 なぜなら自分は愛玩用ゆっくりだから。 てんこは自分の境遇を呪った。 てんこは愛でお兄さんとの散歩の帰りに、とてもゆっくりしたゆっくりに出会った。 使い古した竹箒のようにボサボサな髪。 ボロ雑巾のようなりぼん。 ガサガサでアザだらけの肌は飼い主からいつも殴られてる証だろう。 近づいてみると生ゴミのすえた臭いがした。 ああ。自分もこうだったらいいのになあ。飼い主のモヒカンお兄さんを見ながらてんこはそのゆっくりとすれ違った。 結局この2匹は2度と会うこともなく、2匹を救う王子様や虐待お兄さんなど居るはずもなかった。 2匹はゆっくりできないまま年を取り、そしてゆっくりできないまま死んでいった。 今日の希少種 ゆっくりてんこ 希少度 A ドMなことで知られるゆっくり。タフネスはゆっくりのなかでもトップクラスで、どんな虐待をしても喜ぶので究極の虐待お兄さんキラーとも言われている。ただしマゾでない個体も存在しており、その場合善良なアリス種の上位変換のような個体になる。 ちなみにてんこの親ゆっくりはそのタイプのゆっくりで当然その子供もそうなるだろうと思われていたが、なぜか本作のような病的なまでのドMゆっくりになってしまった。 あとがき 前回は酷い超解答SSを書いてしまいすいませんでした。しばらくは推理物は書かずこんなかんじの短編を書こうと思っています。 今回のSSは少し感じを変えてみましたけどいかがだったでしょうか。れいむパートとてんこパートを交互に読んでいくとまた面白いかもしれません。ご意見、ご感想をコメントに書いていただけると励みになります。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 ふたば系ゆっくりいじめ 298 ゆっくりを拾ってきた ふたば系ゆっくりいじめ 336 ゆっくり Change the World(出題編) ふたば系ゆっくりいじめ 357 ゆっくり Change the World(出題編2) ふたば系ゆっくりいじめ 391 ゆっくり Change the World(解答編) トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る てんこの飼い主は愛でお兄さんではなくて虐待して欲しいてんこを逆に愛でるということに喜びを感じるドSだったり -- 2017-01-17 15 51 57 虐待用に100万出せるセレブモヒカンは希少中の希少だな -- 2015-12-20 23 39 55 てんこはヒャッハーされたいんだねーわかるよー -- 2014-07-31 16 51 52 ザコ… -- 2014-01-25 00 12 40 ヒャッハー!からの、このれいむください(敬語)に吹いたWx -- 2012-05-25 13 11 52 「100万のてんこだってー!?ひ、ひゃっは・・・高級なてんこは愛でながら虐待・・・ちょこっとでいいからしたいなあ~ -- 2011-11-09 02 00 29 ハーレーにのったモヒカンお兄さんが王子様って…… -- 2011-08-16 12 44 26 人もゆっくりも価値観はそれぞれだな。この話はかなり極端だがw -- 2011-04-19 16 17 48 希少種優遇の俺だけど赤れいせんの泣き声にイラッときた。 あの泣き声は赤れいむとしか思えない。 -- 2011-03-29 01 28 59 100万にヒャッハーはできねえなww -- 2010-10-15 19 59 42 てんこ高え、、、、 生まれはえらべないか、、、 -- 2010-07-24 19 21 52 なるほど・・・ -- 2010-06-22 01 39 46 やっぱり、てんこちゃんへの愛情は「ヒャッハー」で表すものだよね -- 2010-06-21 11 44 21 この発想はなかった。面白かったです。 -- 2010-03-05 12 33 56
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2508.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1200 雑な飼い方/コメントログ」 ナイス鬼意山! ゲスはこう言う扱いが最も適しているよね!! -- 2010-07-14 03 42 37 ゲスに対してとしては丁寧すぎる破格の扱い -- 2010-07-25 05 18 11 ふたば系ゆっくりいじめ 1334 殺さず殺さず でもこのくそれいむ生きてるんだよな・・・ 1か月間水も食事もとらなくても生きているゆっくりの生命力ってすごい -- 2010-08-12 19 17 38 この鬼意山は良い人だ。役に立たないゲスを有用な道具(藁)にした -- 2010-09-15 13 15 54 吹いたw -- 2011-01-04 22 30 46 「あっ」ってwwwwwww -- 2011-12-04 20 34 16 最後wwwwww -- 2012-03-08 21 57 28 www -- 2013-02-24 13 32 06 「あっ」じゃねーよw -- 2013-04-08 03 13 34 ワロタ -- 2013-05-31 13 36 44 夜一人で爆笑しちまったよwwwww 「あっ…」じゃねえよwwww -- 2014-01-02 02 22 24 正直クッソワロタwwwお兄さん良い人だなwww -- 2014-01-09 17 55 36 むしろ何故一ヶ月たって思い出したしwww -- 2014-06-05 19 27 49 「あっ」 wwwwwww -- 2014-11-18 16 44 54 いや、アパートの不備で野良に侵入されたのだからビクツク必要ない。 むしろ、家賃敷金は修繕費が含まれているから大家の業務放棄で指導できるだろ。 -- 2018-01-11 18 44 38
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2419.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1157 学校:春/コメントログ」 いや、たとえゆっくり相手でも暴言吐きまくって虐待するのはよくないだろ これがゴキブリでもそのまま殺すのはともかく暴言吐いて虐待しまくるのは人格疑うべきだろ -- 2010-04-23 15 09 57 ははwまさに生殺しw夏、秋、冬と続くのかな楽しみだぜ。 -- 2010-05-07 01 06 40 紫ちゃんをババァ呼ばわりした男子だけは絶対に許さないよ -- 2010-06-17 04 26 00 不幸極まりない赤ゆってほんと最高だわ。 -- 2010-06-25 23 05 34 ゲス以外を虐待するのは・・・・ 子供は、皆こんな感じではあるがねぇー -- 2010-07-01 01 25 56 続きはまだか。いや、まだですか。これすごい楽しみにしてるのぜ。 -- 2010-07-06 02 35 35 早く続きを!続きをおおおおおおおおおっっっっ!!!! -- 2010-07-08 09 03 07 身の程を弁えないクソゴミの扱いなんてこれが正しいよね -- 2010-07-10 00 42 51 このれいむにはとてつもなく不幸になってもらいたい -- 2010-07-18 15 18 40 続きお願いします!!! 幸福なのは勘弁してください。 -- 2010-07-25 21 51 21 先生の成長に期待する。上白沢の名を冠しているのだからしっかりして欲しい。 男子が「女子に精神的苦痛を与えるためにゆ虐をしている」という点をスルーして ゆっくりは加虐されても仕方ないみたいなこと言ってるのが教育者として残念。 男子の「ゆ虐を使った間接的な女子イジメ」にお墨付きを与えるみたいなもんじゃねーか。 -- 2010-07-25 22 18 37 今のままでも十分むかつくが子れいむがゲスな性格だとこのSSもっと楽しめるな 動物を虐待することはできないが、ゆっくりに対しては虐待したいという感情しか湧き上がってこない -- 2010-07-26 22 11 41 虐待パートはまさに年頃の悪ガキのしそうな感じで凄く笑った、面白い 男子生徒が先生に宿題を忘れてしまった罰を受けた時に 「ゆゆーん!! れーみゅにひじょいことしゅりゅからだよっ! りきゃいできりゅ?!」 勘違いして付け上がってこんな事言うから余計に怒りを買う羽目になったっつうの出来損ない糞袋 まず自分の身の程を理解しろって -- 2010-07-26 23 23 43 女子の皆さんに提案。 虐待から守る為に、女子が交代制で子れいむを家に連れて帰るというのはいかが? -- 2010-08-02 20 54 26 最後まで子れいむに対しての不幸さをキープもしくはエスカレートさせてほしい。生まれなきゃ良かったと思うくらい不幸にしてやってほしい。 -- 2010-08-05 15 18 36 とかいはの餡小話anko2158で「学校 夏」が発表されたよ! この作品、原作キャラのパロディで普通の人間として登場させるところがいいね 妖怪が出てくると、人間が圧倒的な力でゆっくりを恐怖に陥れる構図に水を差してしまう気がする -- 2010-08-09 19 36 30 私もanko2158見たけど…。 れいむよ…それはマズいぞ…非常にマズい…! -- 2010-08-10 08 52 41 どうでも良いけど男子側に散野(チルノ)居たぞw -- 2010-08-30 23 33 39 ちくしょー!!なんで餡庫にアクセスできなくなっちゃったんだよー!!続き見てえーー!!! -- 2010-09-01 09 53 58 子れいむを家で預かることは、全員の親が反対していたため このSSの世界でゆっくりがどう扱われてるかがわかるな 先生も愛で派でも虐待派でも無いのにゆっくりの扱いを心得てるし 「人語を話し少し知能がある分色々と厄介なナマモノ」ってのがこのSSの世界で広く浸透してる認識なんだろう 増長してゲス化したゆっくりの酷さを知らないのは子供の生徒のみか -- 2010-09-21 11 07 09 ttp //www26.atwiki.jp/ankoss/ ふたば系ゆっくりいじめSS@ WIKIミラー で餡小話のバックナンバー全部見られるよ -- 2010-09-26 12 22 46 anko2589 学校:秋(前編)が公表されたよ れいむの末路がどうなるか気になるね -- 2010-11-11 23 22 54 冬編も公表されたね!れいむざまあ!な内容でとてもゆっくりできたよ! -- 2011-02-28 03 06 10 ゆっくりよりも男子をいじめたくなってしまった…… -- 2011-03-01 14 13 55 ゆっくりよりも女子をいじめたくなってしまった -- 2011-03-26 06 25 32 「この世界において、ゆっくりは最底辺の存在である。せいぜい生ごみか害虫ぐらいにしか扱われていない」ってあるけど 生ごみは捨てるモノ、害虫は駆除するモノでしょう そんなものを飼うというのは意味が分かりませんでした 虐待内容はとてもゆっくりできました!歌わせるのが特に面白かったです -- 2011-10-05 21 49 05 男子や女子を虐めてぇだってぇ? こいつはいけねぇ、やっぱステキあきたる俺がゆ虐タイダーシリーズ書いて、そういう事言ってるHENTAI怪人をタイダーが排除して子供を助けるって場面を作らなきゃな。 このままじゃアンチ虐待派に子供虐め願望ログをいろんな所に提出されてゆ虐サイドの寿命がマッハだぜ。 -- 2011-10-06 07 57 24 ゆ虐を理解できない女子は氏ね -- 2012-07-06 18 46 55 このれいむ絶対ゲス化するだろ -- 2012-08-22 15 01 12 このれいむゲロ以下の臭いがプンプンするぜぇーbyスピードれいむ -- 2013-04-01 19 29 18 神作品 -- 2013-12-24 01 25 55 こんなクソ甘ったれたクソチビ汁饅頭はブチ殺すに限る ゆっくりは饅頭だゴミだウジ虫以下の存在だ殺しても犯罪にはならない -- 2015-07-13 14 47 11 人を殺してみたかった=犯罪でアウト、ゆっくりを殺してみたかった=合法でOK -- 2015-07-13 14 48 49 ゆ虐大好きなのに久しぶりにこれ胸糞悪かった だけど中学や高校になれば男女の立場が逆転しそ うだなもしかしたらゆ虐やる側も…。 -- 2016-03-29 07 07 11 なんだこれ胸糞悪りぃ -- 2023-03-04 19 00 47
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/250.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 61 BJ/コメントログ」 未完結。続編2読む価値無し。 -- 2015-09-29 18 10 31